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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻10号

1985年10月発行

文献概要

資料

リウマチ因子検出のための新しいラテックス凝集反応試薬LAテストーRFキットの評価

著者: 三浦隆雄1 長縄謹子1 猿田栄助1 西海正彦2

所属機関: 1国立東京第二病院臨床検査科 2国立東京第二病院内科

ページ範囲:P.1223 - P.1226

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はじめに
 リウマチ因子(RF)の証明は慢性関節リウマチ(RA)におけるアメリカリウマチ協会(ARA)の診断基準の1項目に挙げられている重要な検査である.RFの検出法はWaaler1)とRose2)の反応に始まり多くの方法が考案されてきたが,今日臨床検査法としての簡易性,鋭敏度などの利点からSingerら3)により開発されたヒトIgGを被覆したラテックス凝集反応(RAテスト)がスクリーニング法として広く用いられ,また比較的RA特異性の高いと言われるHeller変法4)に準じたウサギIgG吸着ヒツジ赤血球凝集反応(RAHAテスト)5,6)が用いられている.
 今回,新しく開発されたラテックス凝集反応試薬LAテスト—RFキット(以下本キット)はラテックス粒子に化学的に結合させた抗原(1—フルオロ−2,4—ジニトロベンゼン:FDNBをウシ血清アルブミンに結合させたもの)に対して作製した抗ウサギIgG抗体を抗原抗体反応により結合させ,そのウサギIgGのFc部分を反応基とする方法である.われわれはこの方法の有用性を検討するためRAおよびほかの各種膠原病,肝疾患,健康人血清において本キットを試行した.同時に現在RF検出法としてもっとも広く採用されているRAテスト(RA 77,栄研)とRAHAテスト(富士レビオ)およびHeller変法を比較対照として実施し,これらの結果との関係を検討評価したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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