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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻13号

1985年12月発行

文献概要

今月の主題 動脈硬化 カラーグラフ

動脈硬化の病理

著者: 長卓徳1 谷村晃1 中島輝之1

所属機関: 1久留米大学医学部第2病理学教室

ページ範囲:P.1740 - P.1742

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 動脈硬化の研究は最近では臨床的,病理学的のみならず,生化学的,物理学的な分野からの研究も加わり,学際的な学問へと発展している.動脈硬化はさまざまな原因で起こってくると思われるが,いずれにせよ最初に障害を受けるのは血液と血管壁との問に介在する内皮細胞であり,病理学的に認められる最初の所見は内皮下の浮腫である.内皮障害に続いて血漿成分,脂質などの透過性の亢進,血栓形成およびそれらの器質化などの病変が起こり,最終的に粥状硬化病巣の形成に至る.ここにはまず動脈壁の構造を,次に動脈硬化の各種病変の典型像を肉眼的,組織学的に,また動脈硬化の成因としての壁在血栓形成とその器質化過程や血行力学的所見などについて示し,さらに各種脂質の新しい酵素染色も呈示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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