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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻13号

1985年12月発行

文献概要

これからの臨床検査の動向・6

血液学的検査

著者: 三輪史朗1

所属機関: 1東京大学医科学研究所附属病院内科診療科

ページ範囲:P.1799 - P.1804

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はじめに
 血液学的検査は患者の診療上,臨床検査室の諸検査の中でも医師からの要請が大きい検査の一つである.日常の血液検査を受け持つ血液検査室では,近年自動血球計数器の普及,自動凝固検査機器の普及によって,大きく様変わりするとともに,例えば白血病細胞の鑑別のためのエステラーゼ染色の導入,DIC (血管内血液凝固症候群)の診断のためのFDP (フィブリン分解産物の測定)や凝固線溶因子の測定などの業務も加わってきた.
 一方,まだ研究室レベルの検査といえるが,骨髄中の造血幹細胞(多能性幹細胞,赤芽球系コロニー,顆粒球系コロニー,巨核球系コロニー)の培養法が進歩し,エリトロポエチンをはじめとする各種造血刺激因子(コロニー・スティムレイティング・ファクター)の知見や測定法も飛躍的に進歩して,血液疾患の診療上のかかわりあいが密接になってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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