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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻13号

1985年12月発行

文献概要

研究

Auto Analyzer II型による尿中ハイドロキシプロリン測定法の検討および喫煙と尿ハイドロキシプロリン排泄量との関連について

著者: 東栄吾1 指熊文子1 井谷舜郎1 村中日出夫2

所属機関: 1京都専売病院検査科 2京都専売病院内科

ページ範囲:P.1838 - P.1842

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はじめに
 ハイドロキシプロリン(HOP)は,コラゲン,エラスチンに特有なアミノ酸の一種であり,それらの代謝産物の一つとして尿中に排泄される.尿中HOP量は体内コラゲン代謝の指標として以前より臨床の場で測定されていた.最近,喫煙,大気汚染ならびに室内空気汚染の生体影響を推定するために,尿中のHOP量とクレアチニン(CRE)量との比(尿HOP/CRE比)が疫学上有用な指標の一つとなるという報告1)がある.
 われわれは,尿中HOP量と喫煙との関係をみるため多数検体の処理に有利である自動分析法2)について,基礎的諸条件および試料の採取法を中心に検討を行った.その結果,満足すべき成績を得,さらに尿HOP/CRE比と血漿および尿チオシアネート(SCN)濃度に対する喫煙の影響についても検討したので報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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