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今月の主題 発光分析 技術解説
化学発光分析
著者: 亀井幸子1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院中央検査部
ページ範囲:P.135 - P.143
文献購入ページに移動 化学発光は古くから知られている現象であるが,臨床化学の領域でこれが見直されたのは1970年代未頃である.それから後,爆発的にというわけではないが報文数も増加してきている.生物発光と比較すると量子収率が低いのが欠点と言えるが,比較的単純な反応系を使用することができて,シルフェラーゼのように不安定な酵素を必要としないところは強みである.
最近は化学発光に利用する試薬の開発にも目が向けられて量子収率の向上,試薬の純度や安定性の向上などの面で改良が見られ,選択できる試薬も蛍光性物質や,触媒を含めて良いものができているのは心強い.当面は模索を続けながらも実用化を目指して発展して行く領域であると思われる.
最近は化学発光に利用する試薬の開発にも目が向けられて量子収率の向上,試薬の純度や安定性の向上などの面で改良が見られ,選択できる試薬も蛍光性物質や,触媒を含めて良いものができているのは心強い.当面は模索を続けながらも実用化を目指して発展して行く領域であると思われる.
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