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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻2号

1985年02月発行

研究

ガス産生性のShigella boydii 14型による海外旅行者下痢症の1例

著者: 大塚英樹1 鈴木達代1 奥野隆子1 北原美恵子1 後藤たまき1 大隈章平1

所属機関: 1福岡市医師会臨床検査センター

ページ範囲:P.213 - P.215

文献概要

はじめに
 近年海外との交流が飛躍的に発展した結果,海外旅行者,輸入動物および食品などによってわが国が持ち込まれる感染性下痢症いわゆる"輸入感染症"が増加しており,なかでも東南アジアや西南アジアの開発途上国からの感染症例が多く,疫学上重要な問題となってきている1)
 海外旅行者下痢症より分離される病原菌は,法定伝染病菌であるコレラ菌,チフス菌,赤痢菌のほか腸炎ビブリオ,病原性大腸菌,毒素原性大腸菌,NAGビブリオ,サルモネラなどであるが,輸入赤痢はここ数年増加の一途をたどっている2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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