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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻3号

1985年03月発行

文献概要

研究

白血病におけるTHMSの臨床的評価

著者: 寺岡弘平1 寺畑喜朔1 野田彰1 才願則夫2 森日登美2 三浦隆史2

所属機関: 1金沢医科大学臨床病理学教室 2金沢医科大学附属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.323 - P.328

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 細胞化学分析法を基礎にしたHemalog-Dの出現は白血球分類の日常検査を大きく変貌させ,臨床医学においてもHemalog-Dは白血病や他の血液疾患の診断,予後,治療の判定などに広く応用されている.従来,白血球分類は染色法をはじめとして,その形態学の解析は長年の経験と熟達した解読力に依存し,かつ時間を要した.さらに,その精度管理も再現性に乏しく,主観が入りやすい.
 最近,テクニコン社により,従来のHemalog−8とHemalog-Dとを連結機構とした総合血液学情報管理システム(THMS) H−6000が開発された.この装置は,一つの全血検体から0.02mlを吸引し,血球計測および白血球分類が可能であり,同時に自動的に血液塗抹標本を作製し,1時間当たり90検体の処理速度能力を有する画期的なシステムである.著者らは,この装置を用いて白血病の臨床的評価を検討したので,報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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