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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻7号

1985年07月発行

文献概要

今月の主題 悪性リンパ腫 技術解説

リンパ節の生検とスタンプ標本

著者: 浦野順文1

所属機関: 1東京大学医学部第2病理学教室

ページ範囲:P.743 - P.749

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 悪性リンパ腫の診断は,モノクローナル抗体を用いた免疫組織学的な診断が重要であると思われがちである.しかし,組織学的診断が重要な地位を占めていることを忘れてはならない.Hodgkin病については確実なマーカーが無く,組織学的診断によって診断されている.反応性か腫瘍性増殖かについては腫瘍特異性抗原が診断に応用できるにしても,組織学的診断が有力である.リンパ球にはサブポピュレーションがあり,そのおのおのの特性は腫瘍になっても保持されているとし,現実にもそうであることが多い.一方,その免疫学的な特性と細胞形態との関連もわかってきた.その結果,免疫学的な診断を行わなくても,組織学的な増殖形式と細胞形態からだけで,かなり正確に亜型診断ができるようになった.そこで,日常診療の中では,特殊検査のいくつかを重点的に行うことによって,確定診断が下され,治療方針を決定することができる.ここでは,その手順を説明していく.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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