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文献詳細

雑誌文献

臨床検査29巻8号

1985年08月発行

文献概要

研究

アンチファクターXa(AT III)の合成基質による測定法とその臨床成績について

著者: 大坪盛夫1 稲垣恵章1 浅井正樹1 浅井紀一1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.957 - P.961

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はじめに
 血漿中の重要な生理的凝固インヒビターであるアンチトロンビンIII (AT III)の測定法には,従来からの凝固法,最近の合成基質法,免疫学的方法があり,現在,活性測定には合成基質法が多用されている.しかし,その大部分はヘパリン存在下でのAT IIIのトロンビン不活化活性を利用するヘパリンコファクター測定法であるが,最近ヘパリンで活性化する他のインヒビターヘパリンコファクターII (HC II)1)の関与が推定され,問題となってきた.そこで,われわれはもう一つの方法,F.Xaの不活化反応を利用するアンチF.Xa法について検討を加え,測定法を確立したので,臨床成績も加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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