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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査29巻9号

1985年09月発行

雑誌目次

今月の主題 医用センサー

カラーグラフ

各種のセンサー

江部 充

pp.992-993

 医用センサーには,生体の機能に伴う物理量を測定するためのものと,最近特に目覚ましい開発が行われている化学量を測定するためのものとがある.この化学センサーはイオン,ガスの測定から,バイオセンサーとしての酵素センサーや免疫センサーなどが次々と開発され,さらにはインテリジェント・センサーも医療に入ってきつつある.センサーの開発が医療に一大変革をもたらす時代もそう遠くはあるまい.

センサー

ISFET

松尾 正之

pp.994-997

1.はじめに

 イオン選択電極は,血液や組織液中の水素ナトリウム,カリウムなどの特定イオンの濃度を測定するトランスデューサーであり,現在臨床検査に広く用いられている.イオン選択電極は最近,イオンセンサーとも言われるようになった.

 これは,被測定液中に浸すとその電極界面に特定イオン濃度に対応する電位を発生する.したがって,飽和カロメル電極(SCE)のような参照電極を基準としてこの電位を測定すれば,簡単に血液中の特定イオン濃度を連続的に測定することができるという特長がある.

酵素センサー・1—バイオセンサー

大澤 久男

pp.998-1002

1.はじめに

 最近のバイオセンサーの技術進歩は著しく,その応用には目覚ましいものがある.バイオセンサーは,これまで紹介1)されているように,主に生体関連物質の定量に適用されているセンサーで,分子識別デバイスである固定化生体触媒と,電気化学デバイスとから構成されている.生体触媒の種類や,組合せる電子化学デバイスにより,種々のバイオセンサーを製作することが可能で,その種類は1),①酵素センサー,②微生物センサー,③酵素・微生物ハイブリッドセンサー,④免疫センサーおよび⑤オルガネラセンサーが挙げられる.これらの中には既に製品化されたものもあり,また,実際にはまだ市販されてはいないが,企業側での実用化技術が確立しているものなど,少なくない.

 ここでは,バイオセンサーとして最初に実用化された酵素センサー(固定化酵素膜—電極,固定化酵素カラム—電極)を採り上げ,酵素センサーの背景ならびに実用化レベルでの諸特性を紹介し,さらに,将来のバイオセンサーの展望について私見を述べることにした.

酵素センサー・2—酵素を用いた医用センサー

田畑 勝好 , 戸谷 誠之 , 村地 孝

pp.1003-1009

1.はじめに

 臨床化学分析ではかつては化学試薬による分析が行われていたが,最近では酵素試薬が多成分系である体液をそのまま分析する臨床化学分析に非常に有効であるため,化学試薬に代わって酵素を試薬とした分析が盛んに行われている.

 酵素を用いたセンサー(酵素センサー)とは酵素反応を利用して信号を出す部位(レセプター部)とその信号を電流などに交換する信号変換部位(トランスデューサー部)とから構成されていて,これらの二つの部位を密着あるいは分離して使用するものを言う.酵素を用いた医用センサーは主として臨床化学検査に用いられているので,ここでは臨床化学検査用酵素センサーについて述べる.

酵素センサー・3—多極型センサーと酵素活性測定用センサー

松本 邦男

pp.1010-1014

1.はじめに

 酵素は特定の基質とのみ選択的に反応するので,この作用を巧みに利用して特定の目的物質を測定することが可能である.現在,臨床化学分析分野において,酵素的測定法が主流を占めるほどまでに普及しているが,測定法としては大部分,分光学的測定法が使用されている.酵素的測定法は,高価な酵素を使い捨てにすること,ヘモグロビンやビリルビンなどの着色した試料や乳糜血清などの濁った試料の影響を受けること,アスコルビン酸などの共存物質の影響を受けやすいことなど,いくつかの問題点を有している.そこで,より簡便に目的成分を測定できる方法が要望されるに至った.このような要求を満たすものとして,酵素センサーが注目されているが,本稿では,多極型酵素センサーによる多項目同時測定法の試みと生体中の酵素活性を測定する酵素活性測定用センサーとについて述べる.

イムノセンサー

軽部 征夫

pp.1015-1018

1.はじめに

 血液などの体液中には各種化合物が含まれており,これらの計測は診断にきわめて重要な情報を与えてくれる.特に血液中の蛋白質,抗原,ホルモン,医薬品などの計測には免疫反応が利用される.免疫反応は抗原と抗体との特異的な複合体の形成を特徴としており,免疫分析法はこれらを巧みに利用している.免疫分析法では標識剤としてアイソトープ,蛍光プローブ,酵素などが用いられる.特にラジオイムノアッセイはpg (ピコグラム)の超微量成分が行えるので普及しているが,アイソトープを用いるため種々の問題をひかえている.その他の標識免疫分析法も煩雑な操作を必要とし,測定に時間を要する問題点があった.そこで,イムノセンサーが考案されるに至った.ここでは筆者らが進めている新しいイムノセンサーシステムに焦点を合わせることにする.

微生物センサー

軽部 征夫

pp.1019-1022

1.はじめに

 最近,医療をはじめとする種々の分野で,化学物質を計測するセンサーの利用が注目されている.特に,体液などの複雑な化学物質が共存する系で特定の有機化合物や生体物質を計測するためには,選択性の優れたセンサーが必要である.このような要請から,生体材料を分子識別素子として用いるバイオセンサーが開発された.すでに酵素を用いる酵素センサーなどが利用されている,一方,酵素は微生物から抽出,精製される場合が多く,微生物自体を分子識別素子として用いるセンサーが考案されるに至った.これを微生物センサーと称している.この微生物センサーは経済的で,安定性にも優れているため,応用が注目されている.ここでは微生物センサーの原理と応用,特に医療分野への応用の可能性について述べることにする.

経皮的血液ガスセンサー

三上 智久 , 山本 克之

pp.1023-1026

1.はじめに

 数年前までは,動脈血の酸素分圧や炭酸ガス分圧を測定するには動脈血を直接採血する観血的な方法しか無かった.最近,これを無侵襲でしかも連続的に測定しようとする画期的な経皮的方法が開発され1),連続測定装置として市販されるようになった.

 動脈血ガス分圧を連続的にモニターできることから,ICU・手術室・回復室などにおける患者の呼吸管理に便利であり,特に未熟児や新生児には威力を発揮している.

深部体温計

辻 隆之 , 須磨 幸蔵

pp.1027-1031

1.はじめに

 生体温度計測1)は,センサーやその一部を体内に刺入すれば計測精度は上がる.しかし,痛みのために計測しようとする情報自体が修飾されることがあり,またプローブの部分からの感染の可能性もあるので一般的には行われない.したがって,現在はセンサーを直腸腔などの体腔に留置して連続計測するものが多い.しかし,それらも数日に及ぶと排便時には計測が中断されたり不快感が強いため,長時間使用には限界がある.

 著者らは戸川ら2,3)により開発された,環境温の即時的な影響を受けにくい組織温を無侵襲に連続計測できる深部体温計を,主に心臓外科で用いてきた.

振動センサー—人工中耳用トランスデューサーについて

暁 清文

pp.1032-1036

1.はじめに

 耳科において振動センサーを使用する主な目的は,鼓膜や耳小骨の微小振動を測定するためである.従来よりこの目的には,キャパシタンス・プローブやホログラフィー,顕微鏡+ストロボ照明などが用いられてきたが,最近ではレーザーDoppler振動計が開発され,0.1nm単位の測定が可能となっている.しかしながら,これらの装置を用いたとしても,生体での測定にはなお制約が多く,さらに新しい測定技術の開発が望まれている.

 ところで,ここで述べる人工中耳用トランスデューサーは,上記のような振動の測定を目的とするセンサーではない.人工中耳は原理的には空気の振動をピックアップし,それを直接内耳に伝える装置であり,生体内に植え込まれて中耳の機能を代行するものである.このため人工中耳用のトランスデューサーの開発に当たっては,生体への植え込みを前提としているので構造自体には新しいものを求めず確立された既存の方式を用い,むしろ小型化や高性能化,耐久性に主眼を置いて研究開発されている.以下,人工中耳の概要を述べるとともに,その入出力トランスデューサーであるマイクロホンと振動子の構造,作動原理,性能について解説する.

総説

医用センサーの現状

戸川 達男

pp.1037-1044

 臨床検査においては,血液などの検体の分析から多くの情報を得ているが,血圧,血流,呼吸,体温などの生理機能に関する情報は,センサーを身体に装着して計測しなければならない.また,検体から得られる情報も,身体に装着したセンサーによつて計測できるようになれば,動的変化を追跡することができ,さらに無侵襲に計測できれば患者の苦痛や危険が避けられる.圧力や温度のような物理量と比べると,物質濃度のような化学量の計測用のセンサーの開発は遅れているが,それでも血液ガスの経皮的計測が行われるようになるなど,実用段階に入ってきたものもある.

 センサーは身体の感覚受容器に対応するものであり,感覚受容器は対象とする物理量,化学量を神経インパルス信号に変換する働きをしているのに対応して,センサーは物理量,化学量を電気信号に変換する.神経インパルスも電気現象であるが,生体内の電気現象が電解質中のイオンの移動であるのに対して,センサーはエレクトロニクス装置の入力に信号を送ることができるように,金属導体中の電子の流れに変換するものであり,原理的に感覚受容器と異なっている.信号をエレクトロニクス装置に送ることができれば,記録や表示が容易にでき,またコンピューターに接続して情報の処理を行うこともできる.これらのエレクトロニクス装置としては,一般に使われている汎用の装置を使うことができるが,生体から情報を抽出するセンサーは,対象量および使用条件に適したものが必要となり,いろいろなセンサーを用意しなければならない.実際,医用センサーは種類が多く,それぞれに特殊な技術が用いられるので系統的に理解することは難しいが,ここではいくつかの例について,最近の注目されている技術を紹介する.

検査と疾患—その動きと考え方・104

胎児の心エコー図

島田 英世 , 高橋 路子

pp.1045-1054

はじめに

 心エコー図法が登場してから30有余年の日時が経過し,今日では心電図と並び,循環器領域におけるもっとも基本的な検査法として広く用いられるようになった.

 特に,実時間断層心エコー図法が登場してから,心臓内部の構造を立体的に観察することが容易となり,それまでのMモード心エコー図法のみの時代に比して,検査法としての精度,再現性,応用範囲などあらゆる面で本法の持つ臨床的価値がいっそう高まったように思われる.

座談会

これからのセンサー

山崎 弘郎 , 星宮 望 , 七里 元亮 , 梶谷 文彦 , 江部 充

pp.1056-1065

 生体では各種感覚器・受容器により生体内外の情報を採集し,恒常機能の維持や異常に対しての適格な対応がなされている.センサーは,言わばその感覚器・受容器の機能を有するマイクロエレクトロニクス機器である.今や,センサーは単に情報を採取するのみならず,新しい質の情報を採取し,加工して治療に必要な機器をも作動させる機能を有するものとなってきている.

私のくふう

水嚢を用いた超音波検査を簡単に行うためのホルダーの作製

中村 滋 , 祖父江 奈美子 , 浦田 友子

pp.1054

 コンドームに脱気水を入れた水嚢を使って,甲状腺や乳腺の超音波検査を水浸超音波検査法と同様に行うことはすでに試みられている.しかしながら,この方法は水嚢が滑りやすく,探触子を持たない方の手で水嚢を固定することがかなり難しいのが欠点であった.そこで今回われわれは,この水嚢を探触子に固定することによつて通常の超音波検査と同様な片手操作が容易となり,かつ取り外しの容易なホルダー(図1)を考案したので報告する.

学会印象記 第34回日本臨床衛生検査学会

地域医療の原点にふれた学会,他

堀越 晃

pp.1055

 地域医療にこたえる臨床検査をメインテーマとして,盛岡市で開催された第34回日本臨床衛生検査学会は,天候にも恵まれ盛大に開催された.

 大都市でしか開催できないマンモス学会を地方都市でも開催できるようにしたいとの意向が,実際に示された学会であった.昨年の名古屋学会から,英語発表を除く一般演題はすべて示説発表となり,初めての試みに発表者も座長もかなりのとまどいがみられたが,今回は2回目でもあり,前回よりスムースに進められた.会場もテーマ別に分けられたので,会場によってはマイクも使用され,聞き取りにくいと言われた示説発表もかなり改善されて新しい方向に進みつつあるように感じられた.

これからの臨床検査の動向・3

臨床細菌検査

中村 正夫

pp.1066-1072

はじめに

 臨床検査においては,高い精度が必要であると同時に,迅速化,自動化などがたいせつな条件になる1,2).他の臨床検査の分野ではすでに広く行われていることであるが,微生物検査においても,迅速診断は今後ますます重要性を増すものと考える.

 国際学会をはじめ,わが国の学会においても微生物検査の迅速診断に関する演題は多く,シンポジウムなどのテーマとしてもしばしば取り上げられている.

シリーズ・先天性遺伝性疾患の診断に役だつ検査・9

遺伝性免疫不全症

矢田 純一

pp.1075-1080

はじめに

 免疫不全症は,免疫系のいずれかに欠陥が存在するため感染防御不全などの問題を生じている状態である.

 免疫系は,抗原との1対1の対応性を持つ特異免疫系と,そのような関係の無い非特異免疫系とに大別される.前者には抗体やリンパ球が関係し,後者には食細胞や補体が関係している.したがって,免疫不全症を考えた場合には,それらそれぞれに欠陥が無いかどうかを検査しなければならない.ここでは紙数のつごうで前者のみ取り上げ,後者は簡単に触れるにとどめる.

シリーズ・医用基礎工学入門・9

光・2

佐藤 信紘 , 七里 元亮 , 鎌田 武信

pp.1082-1085

 「光・1」では光の生体分子,粒子による吸収・散乱・反射・発光についての基本を学んだ.本稿では光学装置の基本を述べ,生体物質の分光特性・組織の光学特性について触れたい.

シリーズ・癌細胞診・9

肺癌・2—穿刺生検法・1

小中 千守 , 加藤 治文

pp.1087-1090

 肝癌は発生部位により,中心型と末梢型とに分類される.末梢型肺癌は亜々区域枝より末梢に発生した肺癌で,胸部X線写真上に異常陰影として見られるものが多い.経皮的針生検の対象となるものは,大部分がこの末梢型肺癌である.末梢発生の肺癌の組織型は腺癌がもっとも多く,その他,扁平上皮癌,小細胞癌,大細胞癌などがある.

 経皮的針生検により得られる材料は,喀痰材料と異なり背景に口腔内扁平上皮を認めず,少量のマクロファージ,結合組織,肺胞上皮,まれに気管支上皮細胞がみられるだけで,上皮性の細胞集団を認めるときは強く腫瘍を疑うべきである.腫瘍細胞の所見も喀痰中にみられる癌細胞と異なり,変性所見が少なく,さらに高分化癌であっても,分化傾向の低い基幹細胞が多数採取されるため,良・悪性の判定,組織型の判定は困難である.

研究

市販簡易同定キットによる嫌気性菌同定の評価

奥田 新一郎 , 斎藤 篤 , 宮原 正 , 渡辺 邦友 , 上野 一恵

pp.1091-1097

はじめに

 嫌気性菌は単独あるいはほかの嫌気性菌または好気性菌とともに,人の各部位の感染症の材料から頻繁に検出され,その多くが感染症の原因菌として臨床上重要な役割を有していることが知られてきた1).ところが一般臨床検査室において,嫌気性菌の迅速かつ正確な同定は困難な場合が多く,そのため適切な化学療法剤の選択に困難をきたすことが多いのが現状である.嫌気性菌の同定には,大部分の施設では市販の簡易同定キットを用いているが,これらについての評価は,わが国ではほとんどなされていない.

 そこで著者らは,現在もっとも繁用されている糖分解能を主な指標とする嫌気性菌用の簡易同定キットについて,参考菌株を用いてその成績を評価したので報告する.

編集者への手紙

リンパ球マーカーのためのトリプルスメアの作製とABC法による染色

宇野 重行 , 安田 典正 , 田蔦 政郎

pp.1099-1101

1.はじめに

 近年,モノクローナル抗体が簡単に入手できるようになり,血液学の領域においても,リンパ球のサブセット解析から白血病や悪性リンパ腫の診断にと,その利用は広まってきている.モノクローナル抗体を用いたリンパ球膜抗原の検出には蛍光抗体法,酵素抗体法,RIA法,細胞障害試験と多くの検査法がある.しかし設備,経済性,操作の煩雑さなどの点で,検査室で行う検査としてかなり問題が多く,広く普及するに至っていないのが現状である.

 これらの検査法のうち,塗抹標本(スメア)による酵素抗体法は感度,特異性ともに高く,さらに細胞形態を合わせて観察でき,標本の保存が可能である,などの利点を持っている.今回,酸素抗体法を効率良く行うためのスメア作製器具を開発し,酵素抗体法の一つであるABC (avidin-biotinylated peroxidase complex)法1)を用いて,末梢血リンパ球サブセットについて検討を行った.

資料

DuPont acaジゴキシンの基本的検討

牧野 祐子 , 野上 清信 , 水野 映二 , 中 甫 , 清瀬 闊 , 田口 逸夫 , 井上 善弘

pp.1103-1106

 強心薬として心疾患の治療に広く用いられているジゴキシンは,有効血中濃度域と中毒濃度域とが接近している.中毒症状である不整脈,消化器症状は,心疾患の悪化などで生じる症状と紛らわしいため,臨床症状,心電図検査と並んで,血中ジゴキシン濃度の測定は,臨床上,重要であると言われている.血中ジゴキシン濃度測定は,RIA法(radioimmunoassay),EIA法(enzymeimunoassay)が一般的であるが,これらの多くはいわゆるバッチ処理が原則で,検体ごとに随時測定を行う場合,測定ごとにキャリブレーションが必要なことから,操作性および経済的に難点を有している.今回,DuPont社のTDM (therapeutic drugmonitoring)シリーズの中にジゴキシン測定が加わったのを機会に,その基本的検討をDuPont aca IIを使用して行ったので,その結果を報告する.

質疑応答

血液 フィブリン様物質の析出した血液検体

M生 , 野口 卓生

pp.1107-1108

 〔問〕コールター・モデルSを使って血液検査を行っています.EDTA−2K入り採血管による検体を各医院より回収して検査を行いますが,時々フィブリン様物質の析出した検体があります.この検体を,そのまま検査しても測定値に影響は無いのでしょうか.あるとすれば,どのような項目に注意すればよいのか,ご教示ください.

血液 T-PAとは:その臨床的利用法

T生 , 松尾 理

pp.1108-1110

 〔問〕T-PA (tissue plasminogen activator)が血栓溶解に使用されるとのことですが,その効果,将来性はどうなのでしょうか.また,ウロキナーゼと比較してどうでしょうか.

免疫血清 補体の非道化

清水 徹 , 浅倉 英樹 , 鈴田 達男

pp.1110-1111

 〔問〕補体が56℃30分間あるいは60〜63℃3〜5分間の加温で非働化するのは,具体的にどの因子が失活するからでしょうか.また,これらの加温に対して安定なのはどの因子でしょうか.C5a,C3aは失活しないでしょうか.以上,ご教示ください.

免疫血清 LA,LPIAの欠点は

Q生 , 向島 達

pp.1111-1113

 〔問〕LA, LPIAのラテックス凝集反応は良い方法と言われていますが,欠点は無いのでしょうか.

病理 軟部組織の細胞診

K子 , 垣花 昌彦

pp.1113-1114

 〔問〕偽肉腫様筋膜炎の穿刺細胞像について次の2点をご教示ください.

(1)大型の線維芽細胞が集団を成して出現したとき,線維肉腫といかに区別するのか,鑑別の指針を.

臨床生理 自動診断装置付き心電計の精度

N子 , 岩塚 徹

pp.1114-1115

 〔問〕現在日本では数社から自動解析心電計が市販されていますが,集団検診のため,また病院での診療のためどの程度の信頼性をおくことができるのか,ご教示ください.

臨床生理 遠隔電場電位とは

G生 , 及川 俊彦 , 藤谷 嘉子

pp.1116-1117

 〔問〕生体の電気現象の説明でしばしば使われる遠隔電場電位とは,どういう性質の電位でしょうか.

診断学 β-ラクタム剤使用時の出血傾向

S生 , 島田 馨

pp.1117-1118

 〔問〕β-ラクタム剤使用時に出血傾向がみられますが,原因は何でしょうか.また,使用時に,出血予防のための検査法で適当なものがあればお教えください.

雑件 第5世代コンピューターの医療分野への影響

K生 , 野村 裕

pp.1118-1120

 〔問〕第5世代コンピューターとはどういうものですか.また,これが将来,医療分野にどのような影響をもたらすでしょうか,ご教示ください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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64巻12号(2020年12月発行)

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64巻11号(2020年11月発行)

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今月の特集2 パニック値報告 私はこう考える

64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

64巻8号(2020年8月発行)

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今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

64巻7号(2020年7月発行)

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64巻6号(2020年6月発行)

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63巻11号(2019年11月発行)

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今月の特集2 不妊・不育症医療の最前線

62巻4号(2018年4月発行)

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62巻3号(2018年3月発行)

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62巻1号(2018年1月発行)

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60巻12号(2016年11月発行)

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60巻10号(2016年10月発行)

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60巻1号(2016年1月発行)

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今月の特集2 グローバル化時代の耐性菌感染症

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今月の特集2 検査室が育てる研修医

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59巻10号(2015年10月発行)

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59巻8号(2015年8月発行)

今月の特集1 臨床検査の視点から科学する老化
今月の特集2 感染症サーベイランスの実際

59巻7号(2015年7月発行)

今月の特集1 検査と臨床のコラボで理解する腫瘍マーカー
今月の特集2 血液細胞形態判読の極意

59巻6号(2015年6月発行)

今月の特集1 日常検査としての心エコー
今月の特集2 健診・人間ドックと臨床検査

59巻5号(2015年5月発行)

今月の特集1 1滴で捉える病態
今月の特集2 乳癌病理診断の進歩

59巻4号(2015年4月発行)

今月の特集1 奥の深い高尿酸血症
今月の特集2 感染制御と連携—検査部門はどのようにかかわっていくべきか

59巻3号(2015年3月発行)

今月の特集1 検査システムの更新に備える
今月の特集2 夜勤で必要な輸血の知識

59巻2号(2015年2月発行)

今月の特集1 動脈硬化症の最先端
今月の特集2 血算値判読の極意

59巻1号(2015年1月発行)

今月の特集1 採血から分析前までのエッセンス
今月の特集2 新型インフルエンザへの対応—医療機関の新たな備え

58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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