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腎機能検査法について(その2)—PSP試験の実際
著者: 古川俊之1 梶田知道1 浦壁重治1
所属機関: 1大阪大学医学部臨床検査科
ページ範囲:P.23 - P.28
文献購入ページに移動 前回は腎血行動態測定法について述べたが,この検査は腎機能検査としての臨床的価値は高いにも拘らず手技が何といつても複雑で,小規模の検査室では日常の検査として用い得ない憾みがある。そこで,一般臨床家にとつては,之に代るべき鋭敏,正確で,しかも実施法のより簡単な腎機能検査法が望ましい。
腎機能検査法としてよく知られているPSP試験は容易に実施出来るため,その成績も精密度の点に欠ける所があるかの様な印象をもつ人もあるが,私たちは,以下述べる如き分析から,本法が上記の要求にかなうものであり,二,三の点に注意を払いさえすれば腎血行動態測定法の簡易法として腎機能測定に頗る有用なものと考えている。
腎機能検査法としてよく知られているPSP試験は容易に実施出来るため,その成績も精密度の点に欠ける所があるかの様な印象をもつ人もあるが,私たちは,以下述べる如き分析から,本法が上記の要求にかなうものであり,二,三の点に注意を払いさえすれば腎血行動態測定法の簡易法として腎機能測定に頗る有用なものと考えている。
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