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文献詳細

雑誌文献

臨床検査3巻1号

1959年01月発行

文献概要

技術解説

ヒツジ血球の取扱い方

著者: 鈴田達男1

所属機関: 1東京大学医学部血清学教室

ページ範囲:P.29 - P.32

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 どんな反応でも試薬が不純であつては,よい結果はえられない。それだからどの検査室でも試薬の選定,保存には非常に神経をつかうものであるが,血清学的検査におけるヒツジ血球は丁度この試薬に相当するものである。
 例えばワツセルマン反応を初めその他の補体結合反応の溶血系,Paul-Bunnell反応,Waaler-Rose反応などいずれもヒツジ血球を指示薬として凝集乃至溶血をおこさせ,その結果によつて判定を下している。この場合に注意しなければならないのは,化学的な試薬と異なり血球は"生きもの"であるから,動物の個体により,又採血の時期,保存期間,保存条件などいろいろな因子によつて差があることである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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