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文献詳細

雑誌文献

臨床検査3巻10号

1959年10月発行

文献概要

対談

血液塗抹標本の見方(その4)

著者: 天木一太1 杉山幸子2

所属機関: 1日本大学医学部比企内科教室 2日本大学板橋病院中央検査部血液室

ページ範囲:P.561 - P.563

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4.胸水,腹水などの細胞
 天木 胸水,腹水,心嚢液中の細胞は,もちろん血液の細胞とはちがうわけですが,一部は血球であり,他も血球に非常にちかい細胞で,実際上われわれがしばしば鏡検しなければならないので,ここに取りあげることにしました。胸水や腹水の標本をつくることも血液の塗抹標本の場合以上にコツがいりますので,例によつて標本作製上の注意からはじめましよう。
 杉山 新鮮な採取したばかりの胸水や腹水から標本をつくることが大切と思います。検査のうちまず生化学検査が行なわれて,数時間から半日,どうかすると翌朝になつてから生化学室から血液室に検体がまわつてくるようなことがありますが,こういうときには,赤血球と小数のリンパ球しかみられないようなことが多くあります。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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