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対談
血液塗抹標本の見方(その4)
著者: 天木一太1 杉山幸子2
所属機関: 1日本大学医学部比企内科教室 2日本大学板橋病院中央検査部血液室
ページ範囲:P.561 - P.563
文献購入ページに移動天木 胸水,腹水,心嚢液中の細胞は,もちろん血液の細胞とはちがうわけですが,一部は血球であり,他も血球に非常にちかい細胞で,実際上われわれがしばしば鏡検しなければならないので,ここに取りあげることにしました。胸水や腹水の標本をつくることも血液の塗抹標本の場合以上にコツがいりますので,例によつて標本作製上の注意からはじめましよう。
杉山 新鮮な採取したばかりの胸水や腹水から標本をつくることが大切と思います。検査のうちまず生化学検査が行なわれて,数時間から半日,どうかすると翌朝になつてから生化学室から血液室に検体がまわつてくるようなことがありますが,こういうときには,赤血球と小数のリンパ球しかみられないようなことが多くあります。
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