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化学天秤操作法
著者: 松村義寛1 藤野澪子1
所属機関: 1東京女子医科大学生化学教室
ページ範囲:P.63 - P.70
文献購入ページに移動 臨床検査室で最も精密な計器が化学天秤である。秤量100または200gで感量1mg,振動法を用いれば0.1mgまで読みとれ,再現精度も略この桁であるから百万分の一級である。しかし通例として1g内外のものを秤量するのに用いられるから一万分の一の精度となるが,それでも他の測定器に比べて精密であろう。しかしこれを正しく使うにはそれ相当の注意が必要である。
秤量操作中に天秤が振動するようなことがあつてはならない。建物の床面は極めて振動を伝えやすいため床而に机の脚がふれているような実験机は不適当なことが多い。それに対して壁面は振動が吸収されているため,壁面に棚状に固定した台がよいとされている。もつとも壁面とは堅固に固定させねばならない。
秤量操作中に天秤が振動するようなことがあつてはならない。建物の床面は極めて振動を伝えやすいため床而に机の脚がふれているような実験机は不適当なことが多い。それに対して壁面は振動が吸収されているため,壁面に棚状に固定した台がよいとされている。もつとも壁面とは堅固に固定させねばならない。
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