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〈検査室メモ〉
臨床化学分析談話会抄録
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ページ範囲:P.473 - P.474
文献購入ページに移動血清ビリルビン定量の1方法(アルカリ性アゾ・ピリルビン法)
血清ビリルビンをアゾ・ビリルピンにして定量するには従来は主として中性あるいは弱酸性(pH3〜4)mediumで反応させ,生じた赤色(最大吸収波長530mμ)を比色していたが,アゾ・ビリルビンは強酸性あるいは強アルカリ性のmediumでは青色に変化する(最大吸収波長は夫々580mμ及び600mμ)。アルカリにおける呈色は不安定であるが,最大吸収波長が長波長域に移るため,血清中のビリルビン以外の黄色色素,試薬自体から生ずる赤色あるいは褐色色素の影響を受けにくく,反応の特異性は高くなる。またアルカリによつて蛋白が溶かされるため血清中の蛋白の影響もうけにくい利点もある。ここに述べるFogの方法1)はJendrassik-Grofの方法2)を分光光度計用に改めたものである。
血清ビリルビンをアゾ・ビリルピンにして定量するには従来は主として中性あるいは弱酸性(pH3〜4)mediumで反応させ,生じた赤色(最大吸収波長530mμ)を比色していたが,アゾ・ビリルビンは強酸性あるいは強アルカリ性のmediumでは青色に変化する(最大吸収波長は夫々580mμ及び600mμ)。アルカリにおける呈色は不安定であるが,最大吸収波長が長波長域に移るため,血清中のビリルビン以外の黄色色素,試薬自体から生ずる赤色あるいは褐色色素の影響を受けにくく,反応の特異性は高くなる。またアルカリによつて蛋白が溶かされるため血清中の蛋白の影響もうけにくい利点もある。ここに述べるFogの方法1)はJendrassik-Grofの方法2)を分光光度計用に改めたものである。
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