icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻11号

1986年11月発行

文献概要

特集 先端技術と臨床検査 Ⅰ画像診断

4癌の生長速度と腫瘍倍加時間

著者: 酒井邦夫1 小田野幾雄1 椎名真1

所属機関: 1新潟大学医学部放射線医学教室

ページ範囲:P.1198 - P.1202

文献購入ページに移動
●はじめに
 悪性腫瘍の特性として,病理組織学的には浸潤性発育と転移形成の二つが挙げられている.しかし,これらのほかに時間の概念を加味した生長速度も,悪性腫瘍の特性を表わす重要な指標と考えられる.
 癌の生長速度は,癌細胞周期時間,癌細胞倍加時間,癌腫瘤体積倍加時間などによって表わされるが,臨床において最も重要なものは癌腫瘤体積倍加時間である.単に腫瘍倍加時間(doubling time)といえば,一般に癌腫瘤体積倍加時間をさす1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?