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特集 先端技術と臨床検査 Ⅰ画像診断
5血管内視鏡による動脈血栓の観察
著者: 内田康美1 杉本恒明1
所属機関: 1東京大学医学部第二内科
ページ範囲:P.1203 - P.1207
文献購入ページに移動●はじめに
従来,動脈病変は,臨床的には血管造影法,X線CT,超音波法などにより定性的・定量的に検査がなされてきた.しかしながら,これら従来の方法では,病変の影を見ているだけであり,実際の病変を見ているわけではない.ここに,直接肉眼的に病変を観察したいという欲求が生ずることは,必然的なことである.
内視鏡は消化管,関節,気管支などにおいては日常診療で広く応用されている.しかしながら,従来,細径でフレキシブルな内視鏡を作ることが困難であり,血液を効率よく排除する装置がなかったために,心臓や血管への応用はなかなかできなかった.最近になり,良質かつ細径のファイバーの開発に伴い,細径の内視鏡が作れるようになり,心臓や血管内病変を臨床的に観察できるようになってきた.
従来,動脈病変は,臨床的には血管造影法,X線CT,超音波法などにより定性的・定量的に検査がなされてきた.しかしながら,これら従来の方法では,病変の影を見ているだけであり,実際の病変を見ているわけではない.ここに,直接肉眼的に病変を観察したいという欲求が生ずることは,必然的なことである.
内視鏡は消化管,関節,気管支などにおいては日常診療で広く応用されている.しかしながら,従来,細径でフレキシブルな内視鏡を作ることが困難であり,血液を効率よく排除する装置がなかったために,心臓や血管への応用はなかなかできなかった.最近になり,良質かつ細径のファイバーの開発に伴い,細径の内視鏡が作れるようになり,心臓や血管内病変を臨床的に観察できるようになってきた.
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