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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻11号

1986年11月発行

文献概要

特集 先端技術と臨床検査 Ⅳ遺伝子工学

2DNAプローブ検査

著者: 野島博1

所属機関: 1自治医科大学薬理学教室

ページ範囲:P.1287 - P.1295

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●はじめに
 遺伝子工学の医学への応用研究の進展は,近年,細胞工学技術と相補ってますます目覚ましくなってきた.遺伝性疾患の原因となる遺伝子をクローン化し,その構造解析を通じて病因を解明して診断,治療に応用しようとする研究は,ここ数年の間,特に急激に展開した.いくつかの遺伝性疾患についてはすでにDNAプローブが作られ,臨床応用がなされている.昨春,米国で価格10万ドルの遺伝子診断用自動分析装置(Automatic Genetic Analyzer)の登場が報じられたのを聞くにつけ,出生前遺伝子診断が臨床検査の一つとして広く普及するのもそう遠い将来の話ではないように思えてくる.
 ここでは,DNAプローブ検査の原理と技術的基礎および,いくつかの臨床応用例を解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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