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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻11号

1986年11月発行

文献概要

特集 先端技術と臨床検査 Ⅴ生体機能と測定技術

3血流計測

著者: 梶谷文彦1 小笠原康夫1 辻岡克彦1

所属機関: 1川崎医科大学医用工学—システム循環学教室

ページ範囲:P.1320 - P.1325

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●はじめに
 現代医学の発展は,計測技術などの情報抽出と治療における技術と信頼性の向上に負うところが大きい,ここで取り上げる血流計測に関しても例外ではなく,それぞれの時代における先端技術を導入してニーズに即した計測技術を確立することにより多くの成果を上げてきた.
 さて,血流を問題にする場合,二つの生理学的な側面がある.その一つは,エネルギーの需要に対する供給という側面である.臓器血流の計測はこの意味で重要である.他の一つは,血管を一つの流路と考え,流路における流れエネルギー損失など流体力学的特性を論じる血行力学的側面である.このような血流の一つの側面のうち,前者のエネルギー需要に対する供給を論じる場合には,血流量しかも平均流量が評価パラメーターとなる.また後者の血行力学を問題にする場合には,血流速度あるいは血流速度プロフィルが基本的な物理量となる.このような血流計測のニーズとともに,次々と各種の血流計測法が発展してきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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