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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻11号

1986年11月発行

文献概要

特集 先端技術と臨床検査 Ⅵ新素材

1ラテックス粒子

著者: 三谷勝男1

所属機関: 1徳山曹達(株)藤沢研究所

ページ範囲:P.1350 - P.1354

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●はじめに
 医用高分子材料は人工臓器,歯科材料,医薬,検査試薬などに代表されるごとく,近年,著しい進歩を遂げてきた.ラテックス粒子も高分子合成技術の進歩により,粒子径,粒子形状を精密に制御するとともに,粒子表面に特異的な機能を付与することも可能になった.これらの特性を生かしたラテックス粒子の医学領域における応用を粒子サイズで整理すると,図1に示すように抗原,抗体の結合担体,細胞の標識剤,細胞分離担体,クロマト用担体などの広範囲な応用が実現されている.
 本稿では,それらの医学的応用の中で抗原,抗体の結合担体としてのラテックス粒子の性能の進歩を,高分子合成の立場から材料開発のフィロソフィーに重点をおいて紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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