文献詳細
文献概要
医学の中の偉人たち・12
Alexander Fleming 青カビが命を救った
著者: 飯野晃啓1
所属機関: 1鳥取大学医学部解部学第1
ページ範囲:P.1700 - P.1700
文献購入ページに移動 Flemingはスコットランドの農家に生まれた.Flemingという姓は,スコットランド地方に非常に多いものである.彼の生まれた1881年という年は,本編の8月号にも触れたPastauerが炭疽病のワクチンを完成した記念すべき年でもある.8人兄弟の7番目として生まれたFlemingは,13歳で故郷を後にしてロンドンに出て,兄弟と暮らし始めた.ロンドンの工芸学校を卒業した彼は,4年間,船会社の事務員として働いた.
20歳のとき,亡くなった伯父の遺産が手に入ったFlemingは,兄の勧めもあり医学の勉強を始める決心をした.聖Mary病院付属の医学校を首席で卒業したFlemingは,当時,細菌学の分野の大御所Almroth Wrightの君臨する「予防接種研究所」に入った.腸チフスのワクチン療法で有名になっていたWrightは,免疫学の仕組みについて研究中であった.
20歳のとき,亡くなった伯父の遺産が手に入ったFlemingは,兄の勧めもあり医学の勉強を始める決心をした.聖Mary病院付属の医学校を首席で卒業したFlemingは,当時,細菌学の分野の大御所Almroth Wrightの君臨する「予防接種研究所」に入った.腸チフスのワクチン療法で有名になっていたWrightは,免疫学の仕組みについて研究中であった.
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