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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻4号

1986年04月発行

文献概要

シリーズ・生体蛋白質の検査法・4

Kjeldahl法による窒素の定量

著者: 早川清一1 鈴木平光1

所属機関: 1農林水産省食品総合研究所栄養試験研究室

ページ範囲:P.393 - P.398

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はじめに
 Kjeldahl法は,全窒素定量法として古くから知られ,現在でももっとも信頼できる方法とされている.しかしながらKjeldahl法と通称される方法は,非常に多種多様な改変,改良が行われ現在に至っている.特に,加熱分解,アンモニアの定量などの条件において各種の改良法が報告され,それぞれの分野でその目的に適した方法が用いられている.
 一般的には,マクロ,セミミクロ,ミクロ法に分けられる.試料量の多いマクロ法は,精度のうえから特に優れているため栄養試験研究などに用いられており,また,セミミクロ法は,試料,試薬,器具などのスケールがマクロ法の数分の一と小さく,試験研究および検査機関において広く用いられている,ミクロ法は,さらにスケールが小さく試料量が十分に取れない血清などで用いられる.いずれも原理,手法は同じであるので,試料に合わせた方法を用いることが望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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