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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻4号

1986年04月発行

文献概要

資料

ELISA法による風疹IgG,IgM抗体測定の基礎的検討

著者: 萩原董1 大塚芳子1 安藤泰彦1

所属機関: 1慶応義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.423 - P.427

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はじめに
 風疹抗体の検索法として,本邦では,予研法による赤血球凝集抑制反応(HI)あるいは補体結合反応(CF)が一般に普及している.また,HI法が,IgG,IgMの両抗体を検出していることから,それぞれを分離あるいは一方を分解してIgG,IgMを分別測定することが試みられている.これらの方法には,ショ糖密度勾配法,ゲル濾過法,黄色ブドウ球菌によるIgG吸収法,2—メルカプトエタノール法などがあるが,いずれも手技が煩雑であったり,感度などの問題があり,日常検査として取り入れるには難点がある.
 最近,enzyme linked immunosorbent assay(ELISA)が開発され,多くの血清学的検査法に応用されてきている.今回,われわれは,ELISA法による風疹抗体IgG, IgMの分別測定可能な風疹抗体測定試薬,エンザイグノスト風疹テストを使用する機会を得て,基礎的検討を行ったので,ここに報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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