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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻4号

1986年04月発行

文献概要

質疑応答

臨床化学 血清分離までの時間とカリウム値

著者: 田村幸子 坂岸良克1

所属機関: 1埼玉医科大学生化学教室

ページ範囲:P.430 - P.431

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 〔問〕分離剤入り試験管の影響を調べるために,採血から血清分離までの時間を変えてカリウム値を測定したところ,採血後室温に2時間放置後血清分離したものと6〜8時間後に血清分離したものとは有意にカリウム値が低下(0.3〜0.5mEq/l)しました.同一条件でガラス試験管に採血したものは0.2〜0.3mEq/lの低下でした.いずれも健常者4名(3.9〜4.2mEq/l程度)からの採血で,血清分離後は全部4℃に保存し,翌日同一条件で同時に測定しました.分離剤はアクリルメタクリル酸エステルポリマー酸化シリコン,酸化チタン,炭酸カルシウム(CaCO3)です,このカリウム値の低下をどのように考えればよいでしょうか.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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