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雑誌目次

雑誌文献

臨床検査30巻5号

1986年05月発行

雑誌目次

今月の主題 消化と吸収

カラーグラフ

小腸生検

多田 正大

pp.448-450

 小腸粘膜を生検する方法として,古くから盲目的吸引生検法が利用されてきたが,近年,小腸内視鏡検査法の進歩・普及とともに,直視下鉗子生検がその手技の手軽さと確実さから評価されている.さらに,その方法を拡大して,小腸隆起性病変に対して内視鏡的ポリペクトミーによって,完全生検と治療を行う傾向がみられるようになっている.

技術解説

小腸生検法の手技と応用

多田 正大 , 清水 誠治 , 岡田 博子 , 岩破 淳朗 , 吉中 正人 , 稲富 五十雄

pp.451-459

 小腸粘膜を生検する方法には,盲目的生検法と直視下生検法との二通りの方法がある.前者はび漫性の広がりを有する病変が対象となるのに対して,後者はあらゆる病変がその対象になる.実際に粘膜を採取する手技として,吸引生検と鉗子生検とに分類される.鉗子生検は直視下生検に限られるが,吸引生検は盲目的生検でも直視下生検でも応用できる.おのおのの方法に一長一短はあるが,近年,小腸内視鏡検査法の進歩・普及に伴い,直視下鉗子生検を行う機会が増加してきており,小腸のいかなる部位に発生した病変であっても,正確に生検を行えるように改良が進められている.あわせて,鉗子生検の一種である内視鏡的ポリペクトミーが小腸でも適用されるようになってきており,小腸ポリープに対して完全生検と治療とを兼ね合わせた手技として評価されてきている.

消化吸収試験

細田 四郎 , 近持 信男

pp.460-468

 吸収不良症候群は種々の栄養素の消化ならびに吸収の障害された病態の総称で,種々の疾患が包括される.これら原因疾患の鑑別診断や病態の把握に,各種消化吸収試験は必要不可欠のものである.厚生省特定疾患消化吸収障害調査研究班では現在,通常臨床上施行できる各種消化吸収試験を選択し,その判定法を述べ,消化吸収障害診断基準の一つとして挙げている.消化吸収試験の項目としては,糞便中脂肪のズダンⅢ染色法,糞便中脂肪の化学的定量法(van de Kamerの変法),D—キシロース吸収試験(25gまたは5g経口法),57Co—ビタミンB12吸収試験,胆汁酸負荷試験,乳糖負荷試験(20g経口法)などである.これら消化吸収試験の意義,施行手技および判定方法につき解説する.

膵液検査法

松野 正紀 , 宮川 菊雄 , 久野 弘武 , 佐藤 寿雄

pp.469-476

 膵液検査法は,従来より膵外分泌機能検査法として一般的である十二指腸へ挿管して膵液,胆汁を含む十二指腸液を採取するパンクレオザイミン-セクレチン試験(P-S試験)に代表され,これが慢性膵炎の診断基準にも採用されている.しかし,最近ではERCP,腹部超音波検査,CTなどの画像診断の普及に伴いその診断学的位置も変化してきている.さらに,試薬の入手などの問題もありP-S試験も再検討の時期にきており,膵液測定検討小委員会報告1)が出された.本稿では従来より施行してきたP-S試験について概説するとともに,前述の小委員会報告による標準法について説明を加えた.さらに,純枠膵液採取法およびその意義,膵液細胞診などについて記述する.

消化管の内圧測定検査

高橋 逸夫 , 伊藤 漸

pp.477-484

 消化管の収縮運動を内圧の変化で測定する方法は,使用されるカテーテルおよび機械の改良により確立されつつある.すなわち,カテーテルは被検者の苦痛を少なくするために,より細いものが製作されるようになった.さらに側孔式カテーテルを水で灌流する方法,すなわちinfused cathe—ter法(注入カテーテル法)が最良の方法と考えられている.注入装置は注射器を使用するHarvard型infusionpump (注入ポンプ)からArndorferらが製作したpneumohydraulic capillary infusionsystem (細管気水注入システム)に変わり,これが世界の主流になりつつある.

 食道や肛門,直腸の運動はカテーテルを挿入しやすく多くの研究がなされてきたが,現在ではより深部,すなわち中部小腸以下および大腸の運動測定が可能となった.さらに24時間記録のような長時間の測定が行われるようになり,これがまた全消化管に及びつつある.個々の消化管収縮波を解析することも重要であるが,長時間の記録を行うことにより消化管運動を巨視的にとらえ,その異常が病気や症状の解明に役だつと考えられてきている.今後さらに消化管運動の測定が普及し,病気の解明に役だつものと思われる.

総説

消化管ホルモンと消化吸収

松尾 裕 , 岩崎 有良 , 相沢 敏晴 , 田川 博之 , 加納 誠 , 安田 守秀

pp.485-491

はじめに

 消化吸収において重要な因子は消化管における消化液の分泌とそれによる消化,そして消化粥の胃→小腸→大腸に至る輸送,小腸粘膜における吸収機能,およびこれらの機能維持に必要な腸管における血流など種々の因子が挙げられる.

 これら消化液の分泌,消化管運動,血流などの調節は自律神経系を介するもののほかに消化管ホルモンによっても調節され,さらに消化管ホルモンは消化吸収された栄養素のエネルギー処理や合成のために必要な従来から知られている内分泌ホルモンの分泌も刺激する作用を有しており,消化管ホルモン作用は消化吸収に関して重要な役割を果たしている.

検査と疾患—その動きと考え方・111

吸収不良症候群

長崎 明男 , 正宗 研

pp.493-499

緒言

 初めに吸収不良症候群の病態生理についてその概略を述べ,次に具体的な症例を呈示しながら検査データの推移とその読みかたについて病態の経過と関連づけて解説していきたいと思う.

座談会

消化と吸収の生理と病態

原 泰寛 , 朝倉 均 , 正宗 研 , 伊藤 漸 , 星 猛

pp.500-509

 消化と吸収の機能は比較的臨床的に問題となることが多いが,その検査は必ずしも容易でない.特に体内奥深くに存在し,長い走行を持つ小腸の機能検査は,現在もまだ新しい方法の開発が要望されている.小腸については膜消化,吸収に関する膜輸送の担体機序など生理学的に明らかになってきている問題も多いが,この座談会では消化,吸収全般にわたる新しい話題を取り上げ,検査の参考にしたい.

私のくふう

フィルターストリップの簡単で効果的な洗浄技術/携帯用恒温箱

高橋 豊三 , 福島 淳 , 重松 貢 , 秋本 一郎 , 奥田 研爾

pp.510-511,540

 近年,セルロースアセテート(CA)膜やニトロセルロース(NC)膜を含めて,さまざまなフィルターが医科学分野ならびに分子生物学領域で用いられている.これらのメンブランフィルターを用いた技術は一般に,Coomasieブリリアントブルーやアビジン—ビオチン色素系などのような適当な色素でフィルターを染色し,その後過剰な染色液を洗浄除去し,染色された成分のみを可視化する操作を必要とする.オートラジオグラフィーによる技術でも,NCフィルター上に固定したDNAやRNAに放射活性のあるプローブをハイブリダイゼーションさせた後に,あるいはフィルターに固定化した蛋白質に標識抗体を結合させた後に,必ずよくフィルターを洗浄して,未結合の非特異的標識物を取り除かなければならない.この洗浄操作は,一般にはフィルターを傷つけないように適当な溶媒の中にフィルターを浸漬し,ゆすぐことによってなされている.しかし,このような方法では長時間を要し,不完全な結果を招くことが多い.

 われわれは簡単で,しかも経済的な洗浄技術を開発した.この技術は非常に融通性があり,どの実験室でも必要に応じて容易に修飾することができる.器具の組み合わせに関しては,典型的に多目的用途のものを利用した.つまり,図1に示すように,1〜2lのビーカー,マグネチックスターラー,それにフィルターを支持するための単純な円筒状の容器などである.この容器は図2に示したように,ディスポーザブルの注射筒をナイフで切り,ドリルで約8mmの穴をたくさん開けた.カラムの底はガーゼで覆い,輪ゴムでとめた.容器作製には主として50ml容のポリプロプレン製の注射筒を用いた.注射筒のフランジの部分は,溶液の入ったビーカー内にこの容器を投入したときにフロートの役割を果たし,さらにスターラーで撹拌したときにプロペラとして作用してより大きな渦を溶液表面に巻き起こし,容器内への洗浄液の流通を増大させる.ストリップのサイズが大きい場合は,ほかにも安価で扱いやすい容器を利用することができる.例えば,100〜200 ml容のポリエチレン製のビーカーを同様に加工し,首の所に発泡スチロールの板を切り抜いて取り付ければ,容器に適当な浮力をもたせることができる.プランジャー部分も図2に示したようにナイフで切り,それぞれのストリップが互いに接触しないように仕切りとして使用した.フィルターサンプルを容易に区別できるように,この仕切りには番号を付けた.たくさんのフィルターストリップを同時に洗う必要がある場合は,2〜5ml容の注射筒を利用して容器を作製することを推奨する.この場合,おのおのの容器のフランジに番号を付けると,使用中に個々のフィルターサンプルをすぐに見分けることができ,作業しやすい.

シリーズ・生体蛋白質の検査法・5

ビウレット法による定量

菅原 潔

pp.514-520

名称の由来

 蛋白質のアルカリ性水溶液に硫酸銅を加えると,蛋白質—Cuの錯化合物を形成し,このものが紫紅色ないし青紫色を呈する.尿素を加熱するとビウレット(図1—a)が得られるが,このものが同じ反応を示すことからこの名があり,古くから蛋白質の定性反応の一つとして知られている.

シリーズ・超音波診断・5

心臓・2—弁膜疾患

別府 慎太郎

pp.522-525

1.はじめに

 現在心臓弁膜症の診断やその経過観察に超音波検査法は不可欠であるが,それは超音波法により弁組織各部の形態や動態,さらにそれから派生する血行動態の変化などを容易に知りうるからである.ここでは,超音波法で知りうる情報やその見かたについて述べる.

シリーズ・癌細胞診・17

脳腫瘍

藤井 雅彦 , 崎山 嗣雄 , 高橋 正宜

pp.527-530

 脳腫瘍の診断に果たす細胞診の役割はきわめて重要である.髄液細胞診は転移性脳腫瘍や髄膜ないし脳室壁に浸潤を有する原発性脳腫瘍の診断に不可欠なものであるし,圧挫法を用いての術中迅速細胞診は凍結標本診断の補助として特に有用な診断法である.さらに最近では,CT scanなどによる頭蓋内病巣の局在検出の進歩に伴い,外科的生検のできない深部の腫瘍に対して吸引生検細胞診が応用されるようになってきている.本稿では,特に圧挫法により得られた各種脳腫瘍の細胞像について解説する.

研究

脳波基準電極導出"平衡型頭部外基準電極法"の研究—心電図雑音の除去に関する基準電極部位の検討

阪本 實男

pp.531-535

はじめに

 脳波基準電極導出に平衡型頭部外基準電極法1)(以下,BNC導出と言う)がある.本法は右胸鎖関節(以下,Rt.scjと略す)と第7頸椎棘突起(以下,C7と略す)上の皮膚に基準電極を置き,そのおのおのに接続した20kΩの可変抵抗器の可動部を互いに連結した所を基準点として利用する(図1—a).ここで基準電極を頭部外に置くと心電図が混入するので,可変抵抗器を操作して心電図雑音の除去を行う.この導出法は基準電極の活性化が非常に小さく,現状では理想的な方法と考えられている.しかし,心電図雑音の除去操作が煩雑で,その除去も十分でないために臨床検査に普及していない.ところで心電図雑音の除去が不十分である原因の一つに,二つの基準電極部位が同じ水平面上になく,前頭面に対して前後に対称な位置(以下,前後に対称と言う)でないことが考えられる.この点に着目して,C7と前後に対称な部位(甲状腺峡部)に基準電極を置き,C7上に置いた基準電極とで平衡型頭部外基準電極(以下,BNCと略す)を構成すると,従来の方法に比較して良好な心電図雑音の除去が得られたので報告する.

唾液の臨床生化学検査—第1報検査項目の検討

水島 愛子 , 藤沢 隆一 , 久保木 芳徳

pp.537-539

はじめに

 唾液は無痛的かつ容易に採取できるので,臨床検査の対象として利用できれぼその価値は大きい.特に口腔領域の疾患では,その症状が唾液組成に反映されることが期待される.しかし,唾液の化学組成と疾患との関係についての体系的な報告は,現在のところまだ少ない.それは,唾液には血清とは違って積極的なホメオスタシス維持の機構がないため,組成の生理的変動が非常に大きく,検査データの解釈が困難なためでもある.この点を検討するために,われわれは唾液の化学成分のうちで有意な測定値を与えるものを検索し,その分析の自動化を確立した.

資料

ELISA法による風疹IgG,IgM抗体の診断的意義

萩原 董 , 安藤 泰彦

pp.541-544

はじめに

 風疹ウイルスの子宮内感染による先天性風疹感染症が,心奇形,白内障あるいは難聴などの重篤な障害を発現させることは周知のこととなり,妊婦において風疹抗体測定は重要な検査となっている.しかし,その血清学的診断に当たっては,感染早期(発症後2〜3日)と第7病日以後2週間以内の採血による対血清が必要とされているが,感染早期の血清を得ることは実際には困難な場合が多い.

 そこで,単一血清による検査法が要望され,感染初期に出現し,比較的早期に消失するIgM抗体の検出が注目されてきた.

医学の中の偉人たち・5

William Harvey 実験生理学の再興

飯野 晃啓

pp.546

 私の手もとに『動物の心臓ならびに血液の運動に関する解剖学的研究』という岩波書店発行の文庫本がある.この小冊子は解説も加えて200ページの書物であるので,通読するのにあまり時間はかからない.この著こそHarveyの血液循環の理論を日本語に翻訳したものであり,原著は1628年Harvey 50歳のときに書かれたものである.

 Harveyは1578年,イギリスのフォルクストンという港町に生れた.父は実業家として成功し,フォルクストンの市長に何回か選ばれた人望の高かった人であった.9人兄弟(男7人・女2人)の長男として生まれたHarveyは,子供のころより動植物の観察に興味を示し,静かに考えごとをするのを好んだ.弟たち6人は,父と同じ実業家として貿易に携わり,皆,裕福な家庭を作った.商業に関心を示さなかったHarveyの性質を見抜いた父親は,医学の道をHarveyに勧めた.

質疑応答

臨床化学 CRPの定量分析

B生 , 菅野 剛史

pp.547-548

 〔問〕CRPが自動分析装置に導入されています.主に免疫比濁法とラテックス凝集反応の二種の測定法によっているようですが,低値においてこの二種の測定法による値がくい違い,ラテックス法では非常に狭い正常値が得られると聞きました.その理由,ならびに,それに従って起こるCRPの臨床上の意味の変化についてご教示ください.

臨床化学 酵素結合性免疫グロブリンの発生頻度

T子 , 長嶺 光隆

pp.548-549

 〔問〕血清酵素はまれに免疫グロブリンと結合して,いわゆるアノマリーとして電気泳動像の位置を変えたり,異常な高値を示したりしますが,それはどんな酵素で起こり,その発生頻度はどのぐらいでしょうか.

血液 血液凝固検査用血液の取り扱い

羽田 雅夫 , R生

pp.549-550

 〔問〕病棟で採血した血液を凝固検査にかける場合,検査室に運ぶ際の方法は次のどれが良いでしょうか.

 ①採血と同時に,注射器をそのまま検査室に運び,検査室で試験管に移す.

血液 血液透析中の白血球減少

二ノ宮 泰美 , 鈴木 好夫

pp.550-551

 〔問〕77歳の男性で,透析前後で次のようなデータを得ました.

血液 肝硬変患者におけるFDPの高値は

Y子 , 小林 紀夫

pp.552-554

 〔問〕肝硬変の患者で,ヘパプラスチンテスト37%,PT16.4秒(40%),A-PTT 43.6秒,フィブリノゲン96 mg/dl, FDP 80μg/ml, AT III 7.5 mg/dl,FMテスト〔—〕というデータを得ましたが,臨床側ではDICの症状はまったくみられないとのことです.採血のしかたには問題なく,週に何度か検査していつもこのような成績で,FDPは80mg/ml付近で,入院2週目で40 mg/dlとなりました.肝での生成低下のため低値であろうと考えていますが,FDPの高値の理由がわかりません.ご教示ください.

輸血 自己対照がすべて〔+〕の場合

M子 , 竹中 道子

pp.554-555

 〔問〕心筋梗塞の男性で,交差試験Coombs法で自己対照〔+〕,副試験で輸血用血液17本すべてが〔+〕という結果が出ました.主試験は17本中4本がCoombs法で〔+〕,また抗体スクリーニングは〔—〕,自己対照は〔+〕でした.解離試験は自己対照のみ〔+〕でした.また,この男性の梅毒血清反応がガラス板法は512倍,TPHAは2560倍と高値でした.この場合,以下についてご教示ください.

1)梅毒血清反応が高値であることと自己血球〔+〕であることとは関係があるか.

免役血清 Oligoclonal bands

佐藤 幸一 , 櫻林 郁之介

pp.555-556

 〔問〕oligoclonal bandsとはどういうもので,どういう臨床的意義があるのですか,monoclonal bandsとどう違うのですか.以上,ご教示ください.

免役血清 IgAの測定法による稀釈倍数の違い

高橋 妙子 , 大谷 英樹

pp.556-557

 〔問〕plasma cell leukemiaと診断された患者の血清IgAを,ヘキストのレーザーネフェロメーターにより測定するとプロゾーンを生じて測定できず,10倍まで稀釈して1400mg/dlの値を得ました.一方,プレートによる測定では,通常稀釈である2倍で二重リングができ,外側のリングで同じく1400mg/dlの値を得ました.これは免疫電気泳動によりIgAλと判定され,薄層免疫ゲル濾過法で二量体と推定されました.ここで,抗血清は同じメーカーの製品を使いながら,通常2倍稀釈で得られなくてはならない値が,ゲル内では得られたのに溶液内では得られなかった理由には,何が考えられるでしょうか.また,溶液内の抗原抗体反応では,一量体,二量体,半分子などにより反応のしかたに違いがあるのかどうかご教示ください.

臨床生理 呼気ガス分析と臨床的意義

N生 , 鵜沢 毅

pp.557-558

 〔問〕呼気ガス分析にてFEO2,FE CO2,FA O2,FA CO2の測定を行っていますが,これらの臨床的意義をお教えください,また正常値,どのような疾患でどのような異常値が出るのか,RQはどのような疾患で異常を示すのかについてもお教えください.

診断学 肝硬変とDIC

W生 , 藤原 研司 , 正木 尚彦

pp.558-560

 〔問〕肝硬変の際には凝固因子の生成低下により出血を起こすとされていますが,近年肝硬変でもDICが併発するとされています.その発生病理と,肝障害のないDICとの鑑別について,また,肝硬変におけるDICの診断についてご教示ください.

基本情報

臨床検査

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1367

印刷版ISSN 0485-1420

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バックナンバー

64巻12号(2020年12月発行)

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今月の特集2 臨床検査とIoT

64巻11号(2020年11月発行)

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64巻10号(2020年10月発行)

増刊号 がんゲノム医療用語事典

64巻9号(2020年9月発行)

今月の特集1 やっぱり大事なCRP
今月の特集2 どうする?精度管理

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今月の特集2 IgG4関連疾患の理解と検査からのアプローチ

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今月の特集2 高血圧の臨床—生理検査を中心に

63巻11号(2019年11月発行)

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今月の特集 知っておきたい がんゲノム医療用語集

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58巻13号(2014年12月発行)

今月の特集1 検査でわかる!M蛋白血症と多発性骨髄腫
今月の特集2 とても怖い心臓病ACSの診断と治療

58巻12号(2014年11月発行)

今月の特集1 甲状腺疾患診断NOW
今月の特集2 ブラックボックス化からの脱却—臨床検査の可視化

58巻11号(2014年10月発行)

増刊号 微生物検査 イエローページ

58巻10号(2014年10月発行)

今月の特集1 血液培養検査を感染症診療に役立てる
今月の特集2 尿沈渣検査の新たな付加価値

58巻9号(2014年9月発行)

今月の特集1 関節リウマチ診療の変化に対応する
今月の特集2 てんかんと臨床検査のかかわり

58巻8号(2014年8月発行)

今月の特集1 個別化医療を担う―コンパニオン診断
今月の特集2 血栓症時代の検査

58巻7号(2014年7月発行)

今月の特集1 電解質,酸塩基平衡検査を苦手にしない
今月の特集2 夏に知っておきたい細菌性胃腸炎

58巻6号(2014年6月発行)

今月の特集1 液状化検体細胞診(LBC)にはどんなメリットがあるか
今月の特集2 生理機能検査からみえる糖尿病合併症

58巻5号(2014年5月発行)

今月の特集1 最新の輸血検査
今月の特集2 改めて,精度管理を考える

58巻4号(2014年4月発行)

今月の特集1 検査室間連携が高める臨床検査の付加価値
今月の特集2 話題の感染症2014

58巻3号(2014年3月発行)

今月の特集1 検査で切り込む溶血性貧血
今月の特集2 知っておくべき睡眠呼吸障害のあれこれ

58巻2号(2014年2月発行)

今月の特集1 JSCC勧告法は磐石か?―課題と展望
今月の特集2 Ⅰ型アレルギーを究める

58巻1号(2014年1月発行)

今月の特集1 診療ガイドラインに活用される臨床検査
今月の特集2 深在性真菌症を学ぶ

57巻13号(2013年12月発行)

今月の特集1 病理組織・細胞診検査の精度管理
今月の特集2 目でみる悪性リンパ腫の骨髄病変

57巻12号(2013年11月発行)

今月の特集1 前立腺癌マーカー
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査②

57巻11号(2013年10月発行)

特集 はじめよう,検査説明

57巻10号(2013年10月発行)

今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
今月の特集2 Clostridium difficile感染症

57巻9号(2013年9月発行)

今月の特集1 肺癌診断update
今月の特集2 日常検査から見える病態―生化学検査①

57巻8号(2013年8月発行)

今月の特集1 特定健診項目の標準化と今後の展開
今月の特集2 輸血関連副作用

57巻7号(2013年7月発行)

今月の特集1 遺伝子関連検査の標準化に向けて
今月の特集2 感染症と発癌

57巻6号(2013年6月発行)

今月の特集1 尿バイオマーカー
今月の特集2 連続モニタリング検査

57巻5号(2013年5月発行)

今月の特集1 実践EBLM―検査値を活かす
今月の特集2 ADAMTS13と臨床検査

57巻4号(2013年4月発行)

今月の特集1 次世代の微生物検査
今月の特集2 非アルコール性脂肪性肝疾患

57巻3号(2013年3月発行)

今月の特集1 分子病理診断の進歩
今月の特集2 血管炎症候群

57巻2号(2013年2月発行)

今月の主題1 血管超音波検査
今月の主題2 血液形態検査の標準化

57巻1号(2013年1月発行)

今月の主題1 臨床検査の展望
今月の主題2 ウイルス性胃腸炎

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