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文献詳細

雑誌文献

臨床検査30巻7号

1986年07月発行

文献概要

今月の主題 抗核抗体 技術解説

蛍光抗体法による抗核抗体の測定

著者: 東條毅1

所属機関: 1慶応義塾大学医学部内科

ページ範囲:P.687 - P.692

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 蛍光抗体法による抗核抗体の測定法では,核内の生理食塩水不溶性抗原に対する抗体をも検出しうる.このため本法は抗核抗体を総括的に検出する測定法として,有用性が高い.測定原理は蛍光抗体法による組織抗原の検出法と同一である.種々の方法があるが,抗核抗体の測定に広く用いられているのは,蛍光抗体間接法である.
 この検査結果に影響を与えるものとして,①蛍光色素標識抗体の質と適正な稀釈度,②核材の正しい選択とその固定法および保存法,③蛍光顕微鏡の正しい扱いかた,④測定手技の諸問題,などが挙げられている.また,判定結果が正しく評価されているかの吟味には,陽性,陰性対照血清を毎回使用することが不可欠である.陽性血清にWHO標準血清を用い,染色型および抗体価を含む測定成績が相互比較できるように,各国で測定の標準化が進められている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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