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研究
健常者リンパ球のLeu 7,Leu 11陽性細胞比率とK562およびPC−1を用いたNK細胞活性との相関
著者: 賀川裕子1 宿谷和男1 神保聖一1 松村利徳1 河井明夫1 松田重三2
所属機関: 1東京クリニカル・ラボラトリー 2帝京大学医学部第1内科
ページ範囲:P.758 - P.760
文献購入ページに移動natural killer cell (以下,NK細胞とする)は,抗体の存在を必要とせずに直接腫瘍細胞やウイルス感染細胞を破壊するリンパ球であるが,発見されて以来,多くの免疫学者の注目を集め,多方面にわたる研究の結果,その機能的あるいは形態学的な特徴がほぼ明らかにされている1〜4).
このNK細胞も,かつては特異的なマーカーが発見されていなかったこともあって,その研究は主として培養腫瘍細胞に対するNK細胞の細胞障害作用をみる,いわゆるNK細胞活性を中心に進められていた.しかし,最近NK細胞に対するモノクローナル抗体が開発されたことにより,その研究はNK細胞表面の抗原解析を中心に展開されることになり,その結果,本来のNK細胞はかなりの多様性を示す細胞であることがさらに明らかとなってきた5).
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