文献詳細
文献概要
今月の主題 生体リズム 生体リズム
血清鉄の日内変動
著者: 刈米重夫1
所属機関: 1福島県立医科大学第一内科学教室
ページ範囲:P.810 - P.815
文献購入ページに移動1.はじめに
生体には日周リズムのあることはよく知られており,その多くは外因性の光,労作,摂食,温度,音,気圧などの外界の変化あるいは社会習慣などの影響を受ける外因性リズムで,生体内の代謝,内分泌機能,酵素活性,免疫能などに広く表現される.しかしこのような外界の影響をまったく遮断した状態でも,独自の日周リズムを持っており,内因性の何らかのペースメーカーが存在して,外界の現象に影響を受けてない独立した体内時計を持っていると言われる.このような体内時計には中枢神経系の機能が重要な役割を持っている.私に与えられた生体リズムは造血に深い関係のある血清鉄のリズムについてである.血清鉄の日周リズムが,どのような機構によって発生するものかは,にわかに解明はできないが,まずその事実関係を提示して,それについて若干の考察を試みることにする.
生体には日周リズムのあることはよく知られており,その多くは外因性の光,労作,摂食,温度,音,気圧などの外界の変化あるいは社会習慣などの影響を受ける外因性リズムで,生体内の代謝,内分泌機能,酵素活性,免疫能などに広く表現される.しかしこのような外界の影響をまったく遮断した状態でも,独自の日周リズムを持っており,内因性の何らかのペースメーカーが存在して,外界の現象に影響を受けてない独立した体内時計を持っていると言われる.このような体内時計には中枢神経系の機能が重要な役割を持っている.私に与えられた生体リズムは造血に深い関係のある血清鉄のリズムについてである.血清鉄の日周リズムが,どのような機構によって発生するものかは,にわかに解明はできないが,まずその事実関係を提示して,それについて若干の考察を試みることにする.
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