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今月の主題 高血圧 検査と疾患—その動きと考え方・118
内分泌性高血圧
著者: 山北宜由1 村瀬寛1 皆森良明1 安田圭吾1 三浦清1
所属機関: 1岐阜大学医学部第3内科学教室
ページ範囲:P.53 - P.64
文献購入ページに移動現在,内分泌性高血圧症とされている主な疾患を表1に列記したが,これらは,高血圧性疾患のうちの0.3〜0.8%前後を占める1)という事実は臨床的に重要で,看過できない問題である.これら以外に,腎血管性高血圧症なども,昇圧機序からは内分泌性高血圧症と考えられる.表1のうち,糖質コルチロイド反応性高アルドステロン症(dexamethasone-suppressible hyperaldosteronism:DSH)や17α水酸化酵素欠損症(17α-hydroxylase deficiency;17-OH-D)は,病因論的に特に興味ある問題が近年提起されている.最近,われわれは,DSH国際シンポジウム(1986年6月,ローマ)に参加し,これらの疾患本邦例の全国調査の機会をもったので,本稿では,特に,この原発性アルドステロン症(PA)類縁疾患を中心にして,自験成績を対比して述べる.紙面のつごう上,I),C)の褐色細胞腫,およびII)については割愛するので,他の総説を参照されたい.
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