icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻10号

1987年10月発行

文献概要

今月の主題 制癌剤と臨床検査 技術解説

切除組織を用いる制癌剤感受性—subrenal capsule assay法

著者: 佐々木常雄1 坂井保信1 高本滋2

所属機関: 1東京都立駒込病院化学療法科 2東京都立駒込病院輸血科

ページ範囲:P.1059 - P.1066

文献購入ページに移動
 ヌードマウスの皮下に移植した腫瘍に対する薬物の感受性テストは,腫瘍生着率が低いこと,結果が出るまで長時間を要すること,費用がかかることなどが大きな欠点である.
 一方,ここに紹介するsubrenal capsule assay法は腫瘍組織の構築を保ったままで不均一な癌細胞の集団に対しての感受性を評価できること,生体内で活性化される薬剤をも検討しうること,評価可能率が高いこと,短時間で結果がわかることなどこれまでにないメリットを持っている.われわれは臨床との相関に主眼をおき,Bogdenらの方法にいろいろな改良を加えてきた,特に腫瘍の大きさの測定は三次元(容積法)で行い,良好な結果が得られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?