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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻10号

1987年10月発行

文献概要

新しいneuropeptides・4

GalaninとHelodermin

著者: 矢内原千鶴子1

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院薬剤部

ページ範囲:P.1106 - P.1113

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Galanin
 すでに構造の明らかにされているペプチドホルモン,神経ペプチドの中で,その約半数はC末端にα—アミド構造—CONH2をもっている.Tatemoto, Muttらは,この事実に着目し,生体組織中の新しい生理活性ペプチドを探索するに際し,従来用いられてきた生物学的アッセイ法に代わって,このC末端アミド構造を指標とした化学的検索法を考案した.続いて,これを応用し,peptide HI (PHI),peptide YY (PYY),neuropeptide Y (NPY)などの新しい活性ペプチドを単離,同定した.galaninもまた,その一つである1)
 TatemotoらはPHIとPYYの精製単離中,ブタ腸管抽出物中にC末端がアラニンアミドのペプチドが存在することを見いだし,1983年この成分の単離に成功し,一次構造を明らかにした.この新しいペプチドはN末端がグリシン(G),C末端がアラニンアミドであったところからgalaninと命名された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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