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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻10号

1987年10月発行

文献概要

研究

Leulla陽性リンパ球測定における洗浄全血球法と分離リンパ球との比較

著者: 平田稔1

所属機関: 1スペシアル・レファレンス・ラボラトリー研究部

ページ範囲:P.1125 - P.1128

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はじめに
 Natural Killer(NK)細胞は免疫していないマウス,ヒトなどのリンパ球が,ある種の腫瘍細胞に対して障害性を示すことから命名された細胞であり1),腫瘍に対する初期の防御や自然抵抗性にかかわる細胞と考えられている.NK細胞の測定法は,NK細胞活性を測定する方法2)と大顆粒リンパ球large granular lymphocytes(LGL)の特徴をもつNK細胞を形態学的に測定する方法3)がある.さらに,NK細胞の膜表面抗原を認識するモノクローナル抗体が作製,市販されるようになり,フローサイトメトリーの普及と相まってNK細胞の免疫学的解析が可能となった2)
 現在,一般検査としてリンパ球表面抗原の測定を行う場合,全血法が主流を占めており,大量検体処理に不利な分離リンパ球法はあまり行われていない.しかし,NK細胞と反応するモノクローナル抗体のうち,Leu 11 aは全血法ではほとんど反応せず4),そのために新たな対応が必要となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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