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携帯型長時間脳波記録装置(北大方式)について
著者: 福田紀子1 山内俊雄2 香坂雅子3 千葉達雄3 田中哲3
所属機関: 1北海道大学医療技術短期大学部 2埼玉医科大学精神医学教室 3北海道大学医学部精神医学教室
ページ範囲:P.331 - P.334
文献購入ページに移動多くの生体現象を,長時間にわたり無拘束で記録しようという試みは,携帯型長時間脳波記録器(Medilog4-24,Medilog 9000)の開発により可能となった1〜3).しかし,同器は,高価であり,しかも限られたチャンネル数で目的の現象を計測するためには,時には機器の仕様変更が必要であるが,外国製品の輸入という事情により困難なこともあるなどの難点があった.そこでわれわれは,低廉でしかもその特性が前出のものに劣らない前置増幅器を製作し,これと既存の小型データレコーダを組み合わせて終夜睡眠ポリグラフィーを記録し,てんかんの発作波の出現様式の研究4),睡眠障害の研究などに応用し,われわれの装置の有用性を確かめた.そこで,本装置の概要とその特性とを述べ,本装置を用いて記録したデータの一部を報告したい.
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