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文献概要
今月の主題 臨床検査とTQC カラーグラフ
QCデータのカラーディスプレイと有用性
著者: 臼井敏明1
所属機関: 1長崎大学医学部臨床検査医学教室
ページ範囲:P.354 - P.356
文献購入ページに移動 正しい臨床検査成績を報告するために,最近ではますます精度管理の重要性が叫ばれるようになった.臨床検査の精度管理技術はすでに1950年から提案され,日本でもX-R管理図を中心に最近では多くの検査室で日常業務として採用されている.一方では検査技術の進歩とともに検査内容および検査項目の種類が増大し,われわれが関与する精度管理の領域がますます広がってきつつある.したがってX-R管理図だけを取って見ても一日に100枚を超える管理図を作成する必要がある.最近著しく普及してきたパーソナルコンピュータのカラーディスプレイを利用し,これに精度管理データを入力することによって,これらの管理図を直ちにCRT上に表示するとともに,その結果に異常があるかどうかを判定し,それに従って容易に精度管理を行うことができる.現在いくつかのコンピュータ,ソフトウエアメーカーおよび試薬メーカーから完備された精度管理のプログラムが提供されるようになったので,これをうまく利用するによってわれわれは臨床検査の精度異常に対し速やかな対応ができるようになった.
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