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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻4号

1987年04月発行

文献概要

研究

Holter心電図による不整脈の研究—異型狭心症および労作性狭心症の発作時・非発作時における検討

著者: 荒谷清1 井上和子1 林実1 榊原博一1 荒井正夫1 小林利次1

所属機関: 1産業医科大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.435 - P.438

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はじめに
 不整脈が一過性で持続時間の短い場合には,自覚症状を伴うこともあれば伴わないこともある.また,安静時心電図による短時間の記録では見逃されることもしばしばある1,2).そこで長時間記録によって調律異常やST-T異常の適確な診断,治療評価を行うためにHolter心電図が開発された3).近年では記録器・解析装置が急速に改良され,広く普及し,臨床上不可欠な検査となってきた.
 狭心症においては,虚血性ST-T変化の診断率や発作時期,持続時間,自覚症状との関係,発作中の不整脈などHolter心電図による狭心症診断の有用性を示す多くの報告4〜14)はあるが,非発作時の不整脈についての報告は少ない.今回われわれは,異型および労作性狭心症の発作時,非発作時のHolter心電図記録を比較検討し,おのおのの不整脈の特徴を明らかにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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