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研究
異なる基準導出法による大脳体性感覚誘発電位の比較
著者: 阪本實男1 田中克往1
所属機関: 1大阪府立成人病センター脳神経科
ページ範囲:P.439 - P.443
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一般的に大脳体性感覚誘発電位(以下,SEPと略す)は,末梢神経を電気的または皮膚の感覚受容器を機械的に刺激して,大脳体性感覚野の頭皮上から記録されている.その記録方法は,耳朶や中心前額部などを基準とした導出法が多く使用されている.この,頭部に近接した基準部位は,脳電位の伝播を受けて活性化していることが指摘されている1).しかし,活性化の度合いがまだ定量的に明らかにされていない.また,平均基準電極2)(以下,AVと言う)や平衡型頭部外基準電極3)(以下,BNCと言う)を使用して脳波を記録する方法があるが,これらの導出法を利用してSEPを記録した報告をみない.
本研究では,上肢に機械的刺激を加え,大脳体性感覚野の頭皮上からBNCや耳朶,AVをおのおの基準として同時記録したSEPを比較し,その相違および,耳朶やAVがSEPで生じる活性化の度合いと影響とを検討した.
一般的に大脳体性感覚誘発電位(以下,SEPと略す)は,末梢神経を電気的または皮膚の感覚受容器を機械的に刺激して,大脳体性感覚野の頭皮上から記録されている.その記録方法は,耳朶や中心前額部などを基準とした導出法が多く使用されている.この,頭部に近接した基準部位は,脳電位の伝播を受けて活性化していることが指摘されている1).しかし,活性化の度合いがまだ定量的に明らかにされていない.また,平均基準電極2)(以下,AVと言う)や平衡型頭部外基準電極3)(以下,BNCと言う)を使用して脳波を記録する方法があるが,これらの導出法を利用してSEPを記録した報告をみない.
本研究では,上肢に機械的刺激を加え,大脳体性感覚野の頭皮上からBNCや耳朶,AVをおのおの基準として同時記録したSEPを比較し,その相違および,耳朶やAVがSEPで生じる活性化の度合いと影響とを検討した.
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