文献詳細
文献概要
今月の主題 輸血;新しい技術 総説
血漿交換
著者: 湯浅晋治1
所属機関: 1順天堂大学医学部輸血学研究室
ページ範囲:P.511 - P.521
文献購入ページに移動◇はじめに
医療技術の進歩には目覚ましいものがあるが,その中でも血漿交換は新しい血液浄化療法として登場してきた.血漿分離技術や機器の開発も遠心分離による連続血液成分採血装置から膜濾過分離法,そして最近では免疫吸着法も行われるようになってきた.中でも膜濾過分離法は本邦で一早く開発され,血漿交換の主流をなすに至った.このように,本邦における研究および臨床応用は世界でももっとも進んでいると言える.この実績を背景に1986年,東京で第一回の国際アフェレーシス会議(Ist International Congress of the WorldApheresis Association)が開催された.
この血漿交換の普及とともに,一方では致命的な副作用や合併症も報告されるようになり,その適応基準や効果判定も改めて見直されるようになってきた.
医療技術の進歩には目覚ましいものがあるが,その中でも血漿交換は新しい血液浄化療法として登場してきた.血漿分離技術や機器の開発も遠心分離による連続血液成分採血装置から膜濾過分離法,そして最近では免疫吸着法も行われるようになってきた.中でも膜濾過分離法は本邦で一早く開発され,血漿交換の主流をなすに至った.このように,本邦における研究および臨床応用は世界でももっとも進んでいると言える.この実績を背景に1986年,東京で第一回の国際アフェレーシス会議(Ist International Congress of the WorldApheresis Association)が開催された.
この血漿交換の普及とともに,一方では致命的な副作用や合併症も報告されるようになり,その適応基準や効果判定も改めて見直されるようになってきた.
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