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文献概要
今月の主題 輸血;新しい技術 検査と疾患—その動きと考え方・122
輸血に伴う溶血性および非溶血性副作用
著者: 小松文夫1
所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院輸血部
ページ範囲:P.534 - P.541
文献購入ページに移動◇はじめに
輸血は,それを必要とする患者に的確に行えばきわめて優れた治療効果を示すものであるが,しかし,時として思わぬ副作用や合併症を引き起こすものでもある.それらの副作用や合併症は,輸血前の検査やチェックを適切に行えば避けることができるものと,それを実施しても避けることが不可能なもの,あるいは現在の医療レベルでは避けることが困難なものとがある.輸血は患者の治療に有効な手段であるが,一方には絶えず危険を随伴する性質のものでもあると言える.
輸血に伴う副作用および合併症を分類すると,表1のように分けられる.これらはいずれも患者に重大な障害をもたらすことがあるので注意しておかなければならないが,ここでは特に検査する側にとって重視しなければならない副作用について述べることにする.
輸血は,それを必要とする患者に的確に行えばきわめて優れた治療効果を示すものであるが,しかし,時として思わぬ副作用や合併症を引き起こすものでもある.それらの副作用や合併症は,輸血前の検査やチェックを適切に行えば避けることができるものと,それを実施しても避けることが不可能なもの,あるいは現在の医療レベルでは避けることが困難なものとがある.輸血は患者の治療に有効な手段であるが,一方には絶えず危険を随伴する性質のものでもあると言える.
輸血に伴う副作用および合併症を分類すると,表1のように分けられる.これらはいずれも患者に重大な障害をもたらすことがあるので注意しておかなければならないが,ここでは特に検査する側にとって重視しなければならない副作用について述べることにする.
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