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文献詳細

雑誌文献

臨床検査31巻5号

1987年05月発行

文献概要

資料

ナイアシン試験—アニリン法と各種ペーパー法との比較検討

著者: 久世文幸1 斎藤肇2 楠伸治3 浅野健治3

所属機関: 1京都大学結核胸部疾患研究所内科学第1部門 2島根医科大学微生物・免疫学教室 3小林製薬(株)中央研究所開発室研究部

ページ範囲:P.563 - P.566

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はじめに
 ナイアシン試験は結核菌を他の抗酸菌より鑑別するための重要な一検査法であり,臨床面での重要性も高い.従来,本試験はブロムシアンと芳香族アミンを用いた方法(以下アニリン法)が主流であったが,試薬調製がやや煩雑で,その取り扱いに注意すべき面もあり,最近では簡易なナイアシンテストペーパー法1,2)を行っている施設が多いようである.
 ナイアシンテストペーパーは現在,国内および国外メーカー数社から発売されているが,それらの有用性を比較検討した報告は少ない.そこで今回われわれは,市販ナイアシンテストペーパーに,先にわれわれの考案した「ナイアシンテスト"小林"3,4)」をも加えてアニリン法との比較を行ったので,以下報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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