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今月の主題 人工知能と臨床検査 エキスパートシステム
血液病態情報の自動解析システム
著者: 松田信義1 上田智1
所属機関: 1川崎医科大学検査診断学教室
ページ範囲:P.49 - P.57
文献購入ページに移動 臨床検査情報から病態診断にアプローチする試みのなかで,血液スペクトル法はもっとも歴史が古く,現在においても検査診断の原型といえる.それは,組合せ検査値からグラフを作り,各病態を視覚に訴え,パターン認識で判断する手法をとっている.検査項目は,約20種類の生化学検査より構成されており,全身状態の判定,肝・胆道,腎臓,膵臓など主要臓器の疾患における病態の把握,機能障害の検出,病名の診断などが主な機能になっている.本稿では,この血液スペクトル法の自動解析を中心に,最近の知見を混じえ,血液病理図法の自動解析と異常値例における予後推定の計量化について解説を加え,あわせて病態解析の自動化についての私見を述べた.
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