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生物電気化学分析法・1
生物電気化学分析法—総論
著者: 梅澤喜夫1
所属機関: 1北海道大学理学部化学科
ページ範囲:P.64 - P.66
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電気化学的手法が一番得意とする分析対象はおのずとあり,すべての分析に電気化学的手法が適しているといったことはありえない.しかし,電気化学分析のもっとも適した分野の一つが医学の領域であることは確かだと思われる.
なぜならば,電気化学分析は酸化還元反応やイオンの選択的二相分配,膜透過などに伴う電流ないし電位を測定することにより,物質の分析を行うもので,それは生体反応と種々の面で類似の点があり,方法それ自体として生体試料の分析に発想上なじみやすいことがあるからである.またinvivo測定,超マイクロ測定が臨床分析の将来の方向だと考えると,いずれも電気化学測定が得意とするところだからである.
電気化学的手法が一番得意とする分析対象はおのずとあり,すべての分析に電気化学的手法が適しているといったことはありえない.しかし,電気化学分析のもっとも適した分野の一つが医学の領域であることは確かだと思われる.
なぜならば,電気化学分析は酸化還元反応やイオンの選択的二相分配,膜透過などに伴う電流ないし電位を測定することにより,物質の分析を行うもので,それは生体反応と種々の面で類似の点があり,方法それ自体として生体試料の分析に発想上なじみやすいことがあるからである.またinvivo測定,超マイクロ測定が臨床分析の将来の方向だと考えると,いずれも電気化学測定が得意とするところだからである.
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