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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻10号

1988年10月発行

文献概要

今月の主題 周産期の臨床検査 新生児の病気と検査

新生児のカルシウムとマグネシウム

著者: 竹島俊一1 清水章1 川本豊2 藤村正哲2

所属機関: 1大阪府立母子保健総合医療センター検査部 2大阪府立母子保健総合医療センター新生児科

ページ範囲:P.1089 - P.1095

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 血清Ca濃度は臍帯血10.4〜11.0mg/dlと母体血より高い濃度を示すが,生後は母体からの供給が中止し,腸管での吸収がまだ不安定であり,腎での活性型ビタミンDの産生も低く,そのためCa濃度が低下し24〜48時間で最低となる.特に未熟児ではこの期間に病的に低下しやすい.また生後1〜2か月の間に低Caによって骨成長が障害される危険性が高い.
 Mgについて,まれな吸収不全の自験例を示すとともに,低Mgの原因,症状についてつけ加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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