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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻6号

1988年06月発行

文献概要

今月の主題 免疫血液学検査法の進歩 巻頭言

免疫血液学の臨床検査

著者: 池田康夫1

所属機関: 1慶応義塾大学病院輸血センター

ページ範囲:P.601 - P.601

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 免疫血液学の代名詞のようなDr.Coombsが抗グロブリン試験を考案したのは,1945年であり,彼が僅か24歳の時である.以後,クームス試験の名のもと,現在に至るまで,免疫血液学の主役の座に君臨している.2年ほど前,彼が来日した折,話をする機会に恵まれたが,いまだ現役として,研究を続けられていることをうかがい,免疫血液学は古いようで新しい学問であるとの認識を新たにした.
 しかし,免疫血液学は,今,大きな転換を遂げようとしている.
 数多くの免疫学的手法が,最近使用できるようになった.Western blotting,flow cytometryなどは研究面のみならず,臨床検査の場でもおおいに活用されている.モノクローナル抗体も今や臨床検査医学の分野で不可欠のものになってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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