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文献詳細

雑誌文献

臨床検査32巻6号

1988年06月発行

文献概要

今月の主題 免疫血液学検査法の進歩 抗体の検出

リンパ球抗体の検出

著者: 関口進1

所属機関: 1防衛医科大学校検査部

ページ範囲:P.669 - P.674

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 リンパ球抗体にはT・B細胞におのおの室温・低温で反応する抗体があり,それぞれの意義がある.特に臨床的に問題となるのは臓器移植時のクロスマッチであろう.この場合には陽性反応はスコアが低くとも問題にする.また,長時間のインキュベーションで陽性になる場合もあるので注意する.HLAタイピングのための抗血清としてアロ血清をスクリーニングする場合には強い陽性のもので特異性の明らかなものを目的とするので前者とは異なる.モノクローナル抗体の場合は抗体価も高いのでEIA法(マイクロ)を用いることができる.目的によって抗体検出法も選択していく必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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