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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻1号

1989年01月発行

文献概要

今月の主題 臨床生理検査の自動化 話題

脳磁図

著者: 丹羽真一1 四元秀毅2

所属機関: 1東京大学医学部精神医学教室 2東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.64 - P.67

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脳磁図(MEG)とは
 脳の神経細胞の興奮により神経線維に沿って電流が流れると,その線維の周囲に微弱な磁界が発生する.その磁界の強さは流れる電流の強さ,すなわち複数の神経細胞の興奮の同期の具合いによって変動する.この磁界の強さの変動を時間軸に沿って記録したものを"磁気"脳波図あるいは脳磁図(Magnetoencephalography;MEG)と呼ぶ.
 図1に脳磁図記録の一例を示す.この図1では,脳波(EEG)と脳磁図(MEG)が同時に記録されている.上の5本のトレースが通常の脳波("電気"脳波,Electroencephalography)で,下の7本のトレースがMEGである.図1からわかるように,MEGでもEEGと類似した波形が記録される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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