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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻1号

1989年01月発行

文献概要

資料

4-Nitrophenyl 6-0-Benzyl-α-Maltopentaoside(BG5P)を基質に用いたインヒビター法によるα-アミラーゼアイソザイム分別測定法

著者: 松田宣子1 牧瀬淳子1 斎藤恵美子1 棚橋洋子1 金山正明2

所属機関: 1横須賀共済病院中央検査科 2

ページ範囲:P.107 - P.112

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 α-アミラーゼ測定の合成基質として新たに開発された4-nitrophenyl6-0-benzyl-α-maltopentaosideは,P型およびS型アミラーゼ両アイソザイムの水解速度が等しく,Km値もほぼ一致しており,基質の1か所のみを切断するグルコース数5個の理想的なオリゴサッカライド誘導体である.また,非還元末端グルコースにベンジル基が修飾されているため,ブランク反応がほとんど認められないなどの長所を有する.われわれは,本基質を小麦由来のインヒビターを用いたAMYアイソザイム分別測定法に適用し,その至適条件を検討した.本法は拮抗,非拮抗混合型の阻害形式であることが確認され,測定精度,他法との相関,直線性,共存物質の影響などの点で良好な成績を得た.したがって,本法は本基質による総AMY測定法とともにAMY分別測定法としても有用な方法であることが確認された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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