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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻1号

1989年01月発行

文献概要

資料

簡易化されたMIF法キットによる腸管寄生原虫類の保存と検出率についての検討

著者: 小林正規1 奥沢英一1 金子信明1 野崎智義1 田辺将信1 三浦左千夫1 竹内勤1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部寄生虫学教室

ページ範囲:P.113 - P.118

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 わが国では最近寄生虫感染症が明らかに増加しつつあり,その鑑別診断が重要となってきている.その中でも栄養型の鑑別がしばしば必要となる腸管内寄生原虫類の場合,その同定の成否は新鮮材料を用いることができないかぎり,固定方法と保存方法によって大きく左右される場合が多く,検査材料の取り扱い上,注意を要する点となっている.そこで,従来より原虫類の固定保存のために考案されていたMIF法をさらに一般化し,キット化した製品がMarion社により考案されたので,今回われわれはこれをインドシナ難民について試みた.その結果,このMIFキットは原虫類嚢子や栄養型の形態保存およびその鑑別に有用と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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