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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻11号

1989年10月発行

文献概要

特集 癌の臨床検査 I 癌そのものをとらえる検査 2 癌遺伝子に関する検査

B.癌遺伝子の検査法 2)RFLPによる方法

著者: 佐々木雅之1 笹月健彦1

所属機関: 1九州大学生体防御医学研究所遺伝学部門

ページ範囲:P.1294 - P.1297

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はじめに
 RFLP(restriction fragment Iength polymorphisms;制限酵素断片長多型)とは,DNAを制限酵素で切断した場合に特定の部位の断片の長さが異なることをいう.すなわち,約80種類の制限酵素はそれぞれ特定の塩基配列を認識してDNAを切断するが,DNAによって切断点が異なる場合にRFLPが生じる.DNAの塩基配列には数百塩基対に一つくらいの割合で変異がみられるといわれており,制限酵素の認識部位の中に変異が生じると切断不能となったり(切断点の消失),変異によって新たな切断点が形成されたりすることがある(切断点の新生).また,塩基対の挿入や欠失,遺伝子間の不等乗り換えなどによってDNA断片の長さが変化する場合もある(図1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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