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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻11号

1989年10月発行

文献概要

特集 癌の臨床検査 I 癌そのものをとらえる検査 3 癌組織産生物質"腫瘍マーカー"の検査

B.各論 14)AFP

著者: 武田和久1

所属機関: 1香川大学保健管理センター

ページ範囲:P.1380 - P.1384

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はじめに
 ヒトα—フェトプロテイン(AFP)遺伝子はアルブミンおよびビタミンD結合蛋白とともにジーン・ファミリーをなして4番目の染色体上にあり,完全なDNA配列が決定されている1,2).いずれの遺伝子も肝で発現されるが,AFPは胎児,肝細胞癌,ヨークサック腫瘍などの悪性腫瘍で発現され3),その分子生物学的調節機構もしだいに明らかにされつつある4)
 本稿では,一本の複合糖鎖を有する糖蛋白としての量的および質的変化を取り上げ,肝細胞癌の診断にかかわる臨床的事項を中心に述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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