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文献詳細

雑誌文献

臨床検査33巻11号

1989年10月発行

文献概要

特集 癌の臨床検査 I 癌そのものをとらえる検査 3 癌組織産生物質"腫瘍マーカー"の検査

C.臓器別腫瘍マーカー 3)膵・胆・肝癌

著者: 服部信12

所属機関: 1(前)金沢大学医学部第一内科 2(現)東京都立駒込病院

ページ範囲:P.1414 - P.1417

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はじめに
 膵・胆・肝癌は,従来,早期発見が難しく,かつ症例数も多く,増加の傾向も著しかった.1960年頃,ソ連のAberevがα—フェトプロテイン(AFP)の存在を実験的化学発癌で発表したのは,単に肝癌のみならず,腫瘍マーカー研究領域への一大刺激となり,現在に至るまで,この領域の癌に限定してもかなりの種類のマーカーが開発され,その各個についても基礎的に,臨床的に深く追究の手が及ぶ時代となった.また従来腫瘍マーカーと考えられなかったものの中にも,実はその性格を露呈するものが散見されるようになり,腫瘍マーカーの領域は著しく拡張した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1367

印刷版ISSN:0485-1420

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